皆さんこんにちは
六月に入りここら辺は梅雨入りしてしまいました。
幸いにして我々の地域はそれほどの雨が降っている訳ではありませんが、豪雨に見舞われている地域もありますので、身の回りの安全にはくれぐれもお気を付けくださいね。

さて、六月十二日、ニホンウナギが国際保護連合により絶滅危惧種に指定されました。
とは言え、指定されたからといって拘束力のあるものではないらしいのですが、いずれにせよ鰻が私たちの食卓からまた遠ざかったな、という感は否めませんね。
ネット上でも色々な書き込みがなされているようです。

「鰻が食べられなくなって残念だ・・・」
「乱獲が原因だ・・・」
「環境破壊の影響だ・・・」

といったような事らしいですね。
人間はそもそも美味しいものを食べたいという欲望を本能のうちにもっているのでしょう。
そして我々が生きるこの世の中は、欲望を満たすことで成り立ち、進歩しているともいえます。
しかし、人間の欲望というものが、この資本主義社会を支える上で善とされなければいけないとするならば、今の世の中根本から価値観を変えなくてはいけなくなるのでしょう。
そういう意味では、人間が欲望に従って生きることを是とする今の考え方を本質から否定しないと人間は近いうちに滅びてしまうのではないだろうか、ということは皆さん多かれ少なかれ気づいていはするのではないでしょうか。

レヴィ=ストロースという文化人類学者が『はるかなる視線』という本の中で、地球が滅びるときには、勿論人間は存在しないであろう、と言っているのを学生時代に読んだことを記憶しています。
本の内容はあまりよく覚えていないし、その本ももう手元にはないし、さらに今入手困難なようなので確認することは出来ませんが、この言葉が書かれていたことははっきりと覚えています。
多分、それぐらいの年齢になると事実上の問題としてそういうことが意識の中にあったのでしょう。
そして偶然最近その言葉を思い出して、果たして実際どうなのだろうかと、真剣に考えてみようかと思いましたが、考える要素があまりにもたくさんあるので諦めました。

何だか話が横道にそれているようですが、長くなるようなのでこの辺で強引に纏めてみます。
ということで、人間は自分自身の欲望に向き合いつつ、それをどのようにコントロールすればいいのかということを真剣に考えたほうがいいでしょうね。
僕は人間はそんなに馬鹿ではないし、今目前に迫っている問題に対してきっちりと向き合えると思います。
また、利害関係だけで動く愚かさだけではなく本当の知恵をもっていると信じています。
欲望は仏教でいえばまあ、煩悩のことでしょうからそういうものに向き合うことはやろうと思えばいつどこででも出来ることなのですから。
なお、この文章はある特定の思想や宗教を勧めるものではありませんのでご理解いただけますように。

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