宝塚西谷地域の歴史と文化財を訪ねて

日 時 平成26年6月24日(火)
場 所 宝塚市西谷地区
主 催 宝塚ユネスコ協会
 西谷地域は古くより知られた地域で特に平安時代前期は川西市
の多田院を中心とした多田源氏の影響を受けた武士軍団の地と
され、それら関連の歴史と文化財を訪ねました。
 ①普明寺は源満仲の第4子頼平の開山で阿弥陀如来を本尊とす
る曹同宗の寺院で本堂の西南に苔むした石造水盤があってその上
の方に満照公御廟がありました。
 参道の途中に狭い墓地があり、中央に応永二年に建てられた宝篋印塔と同じ墓地の北東端に笠塔婆2基があり、左側の笠塔婆は正平十九年建てられたと刻まれており、兵庫県下で南朝方の年号を使用しているのはここだけです。
 ②波豆八幡神社は多田源氏の祖である源満仲の弟源満政が天延元年に創建したと伝えられており、現在の本殿は応永十年に再建されたもの、国の重要文化財に指定され、柿葦の正規な正面柱間を3間とした三間社流造の大規模なもので、両妻に扉を開いた形態では最も古いもののひとつで個々の細部の装飾も優れており名建築の一つと称されているとのこと。
 その他③旧東家住宅、④大野原素盞鳴命神社と神仏習合の形態の⑤長谷素盞鳴神社などを訪ね、この地区の歴史と重要な文化財を学びました。