本当に儲けたいのかな…?

先日知人とある居酒屋さんに行きました(%ニコ女%)(%音符1%)

そのお店のマスターが、

「最近売上が減って経営が大変」と

ぼやいてはりました。

やはり繁盛店にしたいのが店舗を構える経営者に

共通する願いのようです。

(中には「イチゲンさんお断り」の

堅実経営がお好きな方もおられますが)

私はそのマスターに、

いちお客として改善した方がいいと感じたことを、

年上男性ですのでかなり気を使いながら、

数個に絞りお話しをさせて頂きました。

するとマスターは

「言われなくても、ちゃんと分かっているから言わないで〜」

と言われた後、

人手と資金と空間がないことを理由に

「改善には時間がかかる」とのことでした。

私は「ああ、だからこのお店は売上が上がらないねんな」

と気づいた次第です。

ここからが『深読み』ですが、

「このマスターって本気で売上を上げたいと思ってるんかな?」

と感じました。

その人の本音は「自分の思い通りに店づくりをし、

その上でラクして儲けたい」という、『チグハグな願望』があるようです。

つまり、「売上を上げたい(=多くの人に喜んで頂きたい)」ことと、

「自分の好きなやり方(勝手気ままな“わがまま店づくり”)を継続したい」

という相反する2つの願望がマスターの心の中にあり、

それらの願望のベクトルがそれぞれ逆向きに向いていて、

エネルギー(気)が分散・相殺され、それで経営不振になっているようです。

以前、仏陀が説かれた、

「(大きく分けて存在する)人間の3つの煩悩」のお話しを書きましたが・・・

①欲:己のみの快楽を満たす為、己のみの幸福達成の為の欲望(エネルギー)

②怒り:己の愚かさ・無知を“責任転換”して他者に与えるマイナスのエネルギー

③無知:正しいことを知らないので、間違ったことをしてしまうエネルギー

そのマスターの場合、①が40%、②が30%(社員の批判をされていたので)、

③が30%(飲食店を始められてそんなに時間が経っていないため)

という感じでしょうか。。。

私が尊敬する飲食店を多数経営するある方は、

私のような若輩者の話しも、ちゃんと私と正体し、

目を合わせて耳を傾けて聴いて下さいます。

その全身から『誠心誠意』というものが伝わって来ます。

また何か分からないことがあるとすぐにスマホ等で調べ、

すぐに的確な報告をして下さいます。

その方の店舗展開も爽快で、イケル!と判断したら即出店し、

アカン!と思ったらすぐ撤退されます。

「こんだけ投資したし、もったいないからもう少し様子を見よう」

などという女々しさがありません。

常に「自社グループ(社員、お客さま、地域)を

どうしたい?どうありたいか?」

熱く語る、教育熱心などっしりした男でありながら、

動きが的確で無駄がなく機敏で爽快な先輩です。

ほんと、自分自身のことはよく見えませんが(笑)、

人様のことは客観的に観ることが出来ます。

「万象我師」(全ての人や事象は自分自身の“師匠”である)と

いう言葉が身に染みたある日のご縁でした(%ニコ女%)(%星%)