日 時 平成26年7月3日(木)
場 所 宝塚医療会館
主 催 宝塚市医師会
誤嚥性肺炎とは、「細菌が唾液や胃液とともに肺に流れ込み
発症・再発を繰り返すこと。」と定義されています。
特に高齢者の場合、咳反射や嚥下反射が低下するために
多くなっています。
2011年からは日本の死因の第3位にランクされている由。
食べ物は、摂食(食べること)⇒咀嚼(噛むこと)⇒嚥下(飲み込むこと)の順に消化しますが、誤嚥性肺炎を予防するためには、①口の清掃により細菌量を減少させる、②咳反射・嚥下反射を改善させる(嚥下体操等)、③食事の時の体位を正常にする(寝たきりの人でも最低30度程度傾斜を保つこと)・・・・等々が大切であるとのことでした。
高齢者の食は、筋力の低下・むせることが増える・噛む力が衰える等の問題があり、何を食べるのか、食物の大きさや形状は・・・等によって食べ方を変え、安全で美味しくいただきたいものです。
なお誤嚥性肺炎と歯周病は関連しているとも言われていますが、その裏付けとしまして、「口の中をきれいにすることにより喉の細菌が減る」→「喉の細菌が減れば肺炎の発症も減る」によるものでしょう。
また歯の保護も重要で、厚労省は『8020運動』(80才で自分の歯を20本確保すること)を提唱していますが、達成率は38.3%であるとのことで、女性より男性の方が多いとのことでした。