日 時 平成26年7月12日(土)
場 所 大手前大学
主 催 大手前大学交流文化研究所
阪神モダニズムにゆかりのある作家とその作品をご紹介して
いただきました。
SF作家としてもっとも阪神間で縁の深い人に、小松左京氏
(大阪生まれ、西宮育ち)がいます。
代表作は大ベストセラー「日本沈没」で、国土が沈没するもので
震度7の地震によって首都圏の高速道路が倒壊するくだりがあり、当時の建築業界ではこの程度の地震では倒壊しないとの意見が出て、物議をかもしだしました。
しかしその後の阪神大震災で阪神高速道路が倒壊した経緯があり、皮肉な結果になりました。
その他の紹介作家としましては・・・・・
かんだむさし氏のユーモアSF「決戦・日本シリーズ」で、これはセは阪神タイガースが、パは阪急ブレーブスが勝って日本シリーズで戦い、優勝した方が相手方の路線に乗り入れるというものです。(実際は、実現しませんでしたが・・・)
また村上春樹氏の「風の歌を聴け」、谷崎潤一郎氏の「細雪」、有川浩氏の「阪急電車」、久坂葉子氏の「ドミノのお告げ」(芥川賞候補)等々をご紹介していただきました。
SFとは、仮説の文学であり、「もし・・・だったら」のウソをリアルに描写したものと認識したしだいです。