鉄道のまちの面影、旭川市1条2丁目の金栄湯

夏休みに少し東京以外の銭湯のご紹介です。
旭川市は函館本線、宗谷本線、石北本線、富良野線が分岐する北海道の鉄道の要衝です。以前は鉄道工場と、C55はじめ多くの蒸気機関車が配置された大きな機関区もありました。現在は駅も連続立体交差事業で高架となり、機関区のあたりは緑の広場になっています。その一角にあるコミュニティ施設は鉄道工場の面影を残した煉瓦造りの建物です。フランドル積みが古い歴史を物語っています。このあたりから眺める忠別川の夕陽は格別です。

旭川市には銭湯がたくさんあるのがうれしいです。一条二丁目にあって一番駅に近い金栄湯に行きました。東京のような破風のある和風建築ではありませんが、独立した建物です。脱衣場は番台で、脱衣箱はちょっとクラシックな木製の正方形のもの。浴室は東京では見ない真ん中が高くなった構造です。お客さんは他に山に行くらしい大きなリュックの若い方、私もクールビズですが、出張中でキッチリともせずくつろいでもいない中途半端な姿。女将さん「お仕事ですか。京都の方でしょう。言葉がそう。今日は暑かったから汗を流したら気持ちいいわ。」旅先では何気ない会話が疲れを癒してくれます。
金栄湯 旭川市1条2丁目右4号 14:00〜22:30 木曜日お休み 旭川駅から10分