今回は分数について書いてみます。

実は私、学校で習った分数の足し算 1/2+2/3=7/6や1/2+1/3=5/6がいつでも正しいとは思っていません。何故なら、友人Aの1/2と友人Bの2/3を足しても、友人A+Bの7/6にはならないし、そもそもAの1/2やBの2/3と言う存在自体ありえません。

ちなみに教室で先生に怒られる分数の足し算 1/2+2/3=(1+2)/(2+3)=3/5
(通分せずに、分子、分母をそのまま足してしまう方法)も正しい時があります。
下の文は何も間違っていません。

Aさん(男性)は子供が2人で、男1女1です。 1/2,1/2
Bさん(女性)は子供が3人で、男2女1です 2/3,1/3
AさんとBさんは縁あってこの夏に結婚しました。
二人の新婚家庭の子供は5人で、構成は男3女2となりました。
従って男の子は、1/2+2/3=3/5で、女の子は1/2+1/3=2/5です。

分数は、単位が設定できる世界だけに成り立つ概念なのです。ですから現実の世界とはかなり遠い。一人の人間の1/5は想像できません。が、自分の身長の1/5は解ります。その身長でさえ、友人Aを登場させると、彼と私は身長が違いますから、私の身長の1/5と彼の身長の1/5は同じ1/5でも絶対値が違います。数字の違う1/5がいくらでも存在するわけです。

ややこしいことを書いてきましたが、要は、簡単に分数にできるものやその概念にあてはまるものは、現実にはなかなかないことを私たちは忘れがちだということです。

スイカ一つを同じ重さで1/5×5に分けても、種の多いところと少ないところ、甘いところとそうでもないところがあるわけで、等分にすることは不可能、重さだけ同じでも等分でない1/5なのです。
自分は甘さを忘れたままスイカを吟味して、同じだとか違うだとか言っていないか?
自分は取るに足らない基準を単位にして、その単位だけからは比較できないもの(例えば人間)を比較できた気になっていないか?

私はあの人が本当に好きなのかどうかを自問自答したときに、「私はあの人の良いところ2/3が好きで残りの悪いところ1/3が嫌い」なんて結論が出た場合、それはたいてい間違いです。2/3も1/3も含めて初めてあの人だし、あの人は分数には絶対にならないのですから。

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