体の転換(転向)
形)
・逆半身で立つ。
・捕りの前片手首を、受けが掴み抑える。
・受けは差し足を中心に180度回転し、捕りと同じ方向を向く。
目的と課題)
・転換動作時に、受けの体捌きが□になっているかどうか。
・捕りは、手首を抑え(締め)られて状態でも滞りなく動けるか。
・合気道の体捌きの入り身・転換のうちの一つを確認する。
受け)
・捕りの正中心上で抑える。
・抑えは、四教で絞める要領。(多少痛みを与えると受けが△○□を判断しやすい。)
・捕りが力(△のまま)で転換した時、止められるようにする。
・捕りの熟練度に合わせて、抑え方を変えてみる。
例えば、途中で△を起こす、締める方向を変えるなど。
捕り)
・腕は正中心上で上下運動。
・差足に重心を移動しないこと。(新たな△となるから)
・腕は折れない腕とし、腕の締めを受け止める。(□)
・転換時の腰の動きで○を作ること。
・技の段階
1.剛;締めを受け、維持したまま(□)、転換する。 (習得1・2)
2.柔;締めを螺旋(水火・十切)で無力化し、接触圧を下げつつ、転換する。(習得3)
3.柔:締めを媒体(意識)で△○□と変化し、無力化し、接触圧を下げつつ、転換する。(習得4)
4.流;相手と接触するかしないかで捌く。触覚でなく、聴覚で結びを感じ取ること。(習得4)
確認)
・受けの腕の締めが一定となっているか。
・途中で締めの痛みが増えてくると、△ということ。
・転換後、受けが捕りの腕を全力で引いても、捕りが崩れないか。
・転換後、受けが捕りの腕を全力で上げても、□で受け止め、腕が上がらないか。
・転換後、受けが持ち上げている状態で、捕りが座ると、受けも一緒に下へ崩れるか。
この型は単純であるが、奥深い。
その理由は、形が単純だから。
合気道では入り身と転換の体捌きのみ。そのうちの1つができることを確認する重要な型。
剣との関係)
・胴・前後切の腕・体捌きの良し悪しを確認している。剣では触れて確認できないが、この型で、接触して確認ができる。