日 時 平成26年11月1日(土)
場 所 芦屋市民センター
主 催 芦屋公民館
古典の日(11/1)を記念して表題の講演会が開催されました。
オペラは西洋の総合芸術であり、日本のオペラ環境も飛躍的に
進化し、歌舞伎は日本の伝統文化としてファンも多いところです。
オペラも歌舞伎も東西の違いこそあれ、演じる歌手や役者には
適役や十八番もあり、その接し方についてご教示賜りました。
オペラには入門曲はなく、①理解しやすいもの、②心の準備が必要なもの、③頑張らないと楽しめないもの等があり、まずは「メロディに馴染がある」「話が理解しやすい」ものから始めましょう。
例としてプッチーニの「ラ・ボエーム」と「トスカ」の紹介がありましたが、これは歌舞伎で言えば前者が”世話物(現代劇)”であり、後者が”時代物(戦国時代劇)”であると言えます。
一方 歌舞伎はかなり特殊で、オペラの蝶々夫人は日本人でなくても多く演じられてきましたが、歌舞伎の助六はなかなか外国人にはむつかしいようです。
なお日本人のDNAには歌舞伎を理解しようとするものがあるとのことですが、いかがでしょうか。
オペラの歌手も歌舞伎の役者も一番の共通点は、生身の人が生身の役を演じるということのようです。
もっとも 外国人側からみれば、日本の歌舞伎には白浪(いわゆる泥棒)と花魁(いわゆる遊女)しかないように見えるのかもしれません。