今日はまた朝から淡路の佐野運動公園グランドで、新人戦の二日目がありました!

今日は八千代中のメンバーは文化祭の日でしたが、試合が午後だという事もあって歌を歌ってから保護者の方々のご協力で送っていただき試合にも参加をしてくれました。2年生のみでの参加となりましたが、心配していた雨もおさまったし元気にがんばれる為の環境は芝生のグランドという事もあって整っていました!

昨日は初戦をしっかりと入れたのですが、今日はどのようにがんばってくれるのか?という事を楽しみに、新美コーチと二人で担当しました。

自分達でタイムスケジュールも考えて行動し、しっかりと体と心を作ってくるようになりました。自分達指導者としては『ほったらかし』ではなく、『どこを観ているか?』にこだわっていきたいし、今日もアップはみんなに時間とメニューは任せていたのですが、その様子はしっかりとチェックさせてもらいました。何も全員で一斉に何かをしないといけないとは思いません。ですが、各自がどういうプレーをしたいと思っているのか?今日は何を目的にやりたいのか?という事をチームで決めた事以外の個々の目標として目指して取り組んでくれるのは良いと思っています。アップの前にはスタメンも決めてもらったのですが、そのスタメン以外のメンバーもどのように体を作っているのか?何を目的に動いているのか?などを観察していました。

今日もみんなの体調は良さそうだったし、気温も高すぎず、低すぎずと良いコンディションだったと思います!ただ、風は結構強かったので、そこだけはやりにくさというものがある程度絡んでくるかな〜っと思いながら見送りました。

今日の相手はVIVOさんでした。

足元の技術があるイメージのチームでしたし、実際にしっかりとしていたと思います。ただ、相手がどうこうではなく、うちは自分達が自分達の目指しているものを作り上げていく為の努力をしたいのです。どうしても、こうした大会に来て他のチームも当然観る事になりますが、その事にものすごく違和感を感じる部分がたくさんあるのです。

誰の為の大会なんだろうか?。。。。と。

最近は、ようやく指導者としての考え方が落ち着いてきたと言うか、心から分かってきたものがある。これまではそう思うようにしたいという気持ちだけで本心はなかなか思えていなかった自分がいました。試合を、大会をやらせる以上は勝たせたいとか、勝ちたいと『子供以上に自分が思う』事でした。それでは良くないと分かってきた事で、ようやく最近は一つの試合に一喜一憂しないようになりました。本心がそう思うようになりました。勝てなくても良い・・・ではないし、勝たなくても良い・・・と勝負を諦めているのではなく、『何を残せたか?』『どんな試合だったのか?を説明出来る選手』を育てたいと強く思う。『育成』って何だ???

すごく最近は考えます。育成年代の指導者・・・・なんて言い方を聞く事もあるけど、育成年代?強化年代?育成じゃない年代?そんなものがあるんでしょうか?

ず〜〜〜っと育成なんじゃないのかな?と思うのです。工業型の『つくる』ではなく、農業型の『育てる』という事の差と同じ。分かりきったものを最初からつくる作業は指導者の価値観の中に当てはめるだけであって、子供の獲得した喜びではありません。でも、どうなるか指導者も、子供本人も分からない、気付いていない可能性を一緒に探って、あれこれの手立てをした中で『こんな立派なものが出来ました』というほうが意味があると思うのです。それも、出来るだけ『子供自身の力で獲得する経験』であるほうが良いのです。その事を今日は一日会場にいて、本当に多くを学んだ時間となりました。負けるのは指導に問題があると受け止める。でも、やり方そのものではなく、その中身のつくり方にもっともっとこだわっていきたい。だって、今のファルコが自分のイメージしているベストの形ではないし、可能性はいくらでもある。そんなみんなの可能性こそが自分の指導者としての可能性でもあると思っています!

試合のほうは、昨日以上に出足も良かったし、競り合いも逃げずにほとんど勝っていたし、試合のペースも、決定機も、本当に負けている要素はなかったと思います。ただ、とにかくシュートがゴールに入らない・・・という事でした。枠には飛ぶけど、キーパーに防がれればいくら良いシュートでも、得点にはならないという事。甘くないから面白い。

決定機の数が勝敗の数ではありません。決定機の数を決めた回数が勝敗なのです。それが決められなかった各自の『ちょっと足りない何か』を各自が謙虚に気付くかどうか?です。チャンスはたくさん作れたからOK、と考えるかも知れません。惜しかったから、次は何とかなると思うかも知れません。ですが、みんなが目指す魅力あるチームというものになる為には、今日のままでは到底足りません。勝てなかったからではなく、魅力が出る状態というのは、みんなが心からサッカーを愛して、楽しんでいる姿がある時だからです。その姿は、良いプレーをしている時だからこそ出てくるはずです!良いプレーというものは考え方、想像力、技術が合わさった時に出来る事です。それが出来なかった、足りなかった各自がどう考えて明日に繋げるか?です!!

指導者としてアドバイスは?言いたい事は?

正直、山ほどあります!!!!!

でも、そこを我慢(と言うか、経験だけでの話は子供には無意味である)した分だけ、子供ががんばるようになっていくのが分かっています。自分の思うように動く子供を観て、勝手に良い指導と勘違いしていた頃もありましたが、そんなのは育成でも何でもありません。綺麗事だと言われようが、自分はそれしかないと腹をくくってやっていきます!それが良いかどうか?は子供が将来証明してくれるはずです!ファルコで学んだ事は『教えられたものではない事』だと。

今日は0−1の敗戦となりましたが、本当に良いものが見れました。自分の想像以上のプレーや関わり、考え方があちこちに見えました。もちろん、満足なんてしていません。負けてうれしい指導者もいません。ですが、自分は選手ががんばった事を誇りに思い、今後喜べるような指導をする事を考えるのが役目です。負けた原因を洗い出して、子供に押し付けるような真似はしたくないし、意味のない事。指導現場は自分のストレスの発散場所ではないという事。

子供を尊重し、意見を尊重し、考え方を尊重する。

そして、一緒に問題と向き合っていく。ファルコは選手と『一緒』に進んでいく事をずっとやり続けていきたいと思う。負けた結果はそれが全て。何が良くなかった、足りなかった、かを見つめさせてくれるチャンスと考えよう!この日が全てではない。日常に、普段にそれだけ勝ちたいとか、負けたくないとかという思いを出せる自分になっていこう!!