「重源と東大寺」展ボランティアレポート!

重源と東大寺展、もうご覧になりましたか

まだの方必見、
当館ボランティアの栗原氏より
重源展レポートです!

まず・・
入り口で、東大寺仁王さんの原寸大の大きさを見て貰います。
この仁王様は顔が大きく、足は短く造られて居て、
座って拝む形で見る為の物です。現物大の8mの大きさです。

展示室は4つのゾーンに分けられていますが、
気に成った所を紹介させて頂きます。

重源和上の像は、今回は東大寺の模刻で、平成6年に造られた物ですが、
4体の重要文化財の中で一番晩年の時代の物です。

重源が一輪車を六両作り、
七道諸国を勧進してまわった事に、思いをはせて描いた
「富岡鉄斎画」とされる絵には、柄杓で寄付を受けた重源が描かれています。
また、勧進帳と後白河法皇の宣旨が車に、貼り付けられています。
弁慶の安宅関の勧進帳に出てくる、勧進の様子です。

自然木を使用した脇息の裏には、文字が入って居ます。
奉施入東大寺念仏所 文治三年九月二日 勧進上人南無阿弥陀仏の刻銘があり、
しゃがんでのぞきこむと、はっきり見えます。

今回同時に、
市内の風輪寺所蔵の
「絹本着色釈迦如来及四菩薩像」が、
10年ぶりに、展示されています。

国宝1点と重要文化財8点の展示が行われて居ます。
これだけの貴重品が展示され、無料で見られるのは、奇跡だと思います。

会期もあと12日、どうぞお見逃しなく!

重源狭山池改修碑重要文化財指定記念特別展
「重源と東大寺 -鎌倉時代の復興を支えた人びと-」
平成26年11月1日(土)〜11月30日(日)