この冬の部屋
誰もいない
わたしをまねているわたしをまねく
雪が降りそうな
足音をなくして
誰かが空へ駈けあがりそうな
羽毛をひろって
ふっと肉体の重さを考える
落ちるとは
どこかにぶつかること
それぞれがとくに望んでいなかったすがたで