考え方のおさらい!C級指導者講習会

今日は早朝から神戸のしあわせの村でC級指導者講習会があったので、その講習会のサポートとして参加をさせてもらいました!指導者ライセンスという日本サッカー協会が認定するものがあり、上はS級から順番にA級、B級、C級、D級、という形になっています。自分は昨年度にB級を取得した事もあり、現場で一年経過したので、また次のステップに進もうと考えています。その次のステップとして『インストラクター』の資格を目指しています!これは、要するに指導者を教える指導者という事になります。

自分は指導の現場をこれまでもたくさん経験する事が出来たので下はキッズ(幼稚園)から中学生までを担当させてもらう機会があり、その中でもサッカーをやっている子、好きな子、トレセン、全くやっていない子、体育などのカテゴリーも様々です。ですが、中学生よりも上の年代はないし、学ぼうとする人に教える立場になればまた違った角度から指導を学べると思うので、新たな挑戦をしたいと思います!

今日はその為にどんな形で指導者講習会が進行していくのか?の様子を実際に知る意味でのサポートを依頼されたので、現場で一緒に準備などの手伝いをさせてもらいました。

自分はこのC級ライセンスは6年前に取得していたので、おさらいになるような事ばかりでした!

講義のほうも、自分が忘れてしまっているような事をしっかりとメモするようにして確認をしました。ですが、今の現場で十分役立っているような事ばかりだったし良い時間になったと思います!

実技もかなり多くありましたが、午前中はキーパー実技があり、午後はポゼッションの実技がありました。このC級は『ボールに関わる場面の改善』が主に行われるもので、B級ではもうちょっと視野を広げて、ボールに関わる2つ前ぐらいにフォーカスされ、A級では全体の改善みたいな事になっていきます。サッカーはボールを持った場面が大体評価をされるし、もちろん勝負を決めるプレーの大半はボールを持った場面ですが、それ以外のボールがない時の動きの質もやっぱり大事になってきます。両方必要なので、C級を受けたからと言ってサッカーの全てを良く出来る訳ではないし、もっともっと他にやるべき事があるという奥深さがあります!言えば、それが指導の楽しみでもありますね!

毎回40名ぐらいの受講者がいますが、その中にはファルコの生徒のお父さんもおられました。こういう場に参加をされるというのはすごく勉強熱心ではあると思うし、この身を持って学んだからこそ今後の関わり方にも繋がるといいですね!

お手伝いの仕事は予想以上に多く、一人でゴールネットをゴールに張るのは思っている以上にハードな上に、一人で一対やるのは大変でした。寒さの上に、途中雪まで降ってくる中でしたが、汗びっしょりでやりました(笑) 子供もこういった事を積極的にやる事で魅力あるチームを目指している訳だし、自分もそういう気持ちを持って取り組むようにしました!仕事への手抜きは全くやりませんでしたし、気付いた事はどんどん行動していきました。

午後の実技は、自分の指導者としての部分も試される事となりました。

メニューのオーガナイズなどがありましたが、用紙だけを渡された中で自分で考えて設定を作らないといけませんでした。メインの指導者がおられるので、そのメインの進行に合わせて次のメニューの用意をしていく作業をしました。これは普段自分がメニューをやる際には、頭にイメージが入っているのでやれるのですがメインの人のイメージに合わせて設定を作るのはやっぱり難しいものがありました。それでも、失敗も経験だし、どういう目的でやろうとしたのか?が大事だと思っていました。

自分の準備に対して、メインの指導者が自分の流れでコートの大きさなどは変更されていましたが、それは当たり前に起きる事だし自分は前後の流れを見れずに準備をするので、このギャップは生まれて当然だと思いました。それでも、合間に出来るだけみんなの様子を見たり、ボール拾いをしたり、配給の準備をしたり、受講生に声掛けをしたり・・・と本当になかなかハードな一日となりました。

実践を3時間程やってからの室内講義は睡魔との戦いもありました(笑)

ですが、やっぱり興味のある話だし自分の中で『あ!そうか!!』という事も多くあったので目覚めになっていました(笑) 

改めて講習を聞いていると本当に指導者の存在って大きいものだと実感するし、その責任の大きさを痛感します。でも、一番に思う事はこうした講習会では『プレイヤーズファースト(選手優先)』という言葉を耳にタコが出来るぐらい言われるにも関わらず、現場の多くは『指導者のもの』になっているのが実情です。日本もサッカーを文化にしたい!!と日本サッカー協会は言っていますが、一番大事なのは、この理想を語る講習会と実際の指導現場とのギャップを本当に埋める事が大事だと自分は思いました。サッカー人口を増やす事ももちろんわかりますが、良い指導者、魅力ある指導者が増えれば必然的にそれは可能になっていく話だと思う。言葉を並べた自分の知識をはべらかす指導者のほうが絶対に多いし、そこをまず本当に改善しないといけないって思う。本気で日本を強くしたいのなら、最低限みんなが資格を持ってから指導をするとかそんな事は必要な気がしました。

質を高める・・・なんて話も出ましたが、選手にばかり要求する話ではなく指導者も、数だけ増えるんではなく質の高い指導者が増えないといけないって事ですよね。日本サッカー協会が様々な取り組みをされているのはよく分かるのですが、末端の現場にまでどれだけ行き届くか?が日本サッカーの未来だと自分は思います。そんな思いを感じたからこそ、末端の一部でがんばれる自分がまず地元をしっかりと育てていけるような指導者になりたいし、その為にがんばっていこうと思います!!