少年犯罪 からだの声を聴かなくなった脳 瀬口豊廣より その5

*呼吸(息)と体のあり方
・ヨガ5千年の歴史を持つインドではこういう訓話があるそうである
人間が一生で行う呼吸の回数は初めから決まっていて、ゆえに
ゆっくりとした呼吸ができる人は長生きできるのだと
呼吸の回数は成人では一分間におよそ18回、幼児ではやや多く
老人になると少なくなる
そして感情が高まれば当然にして呼吸は早くなる
呼吸を深くゆっくりと行えるということは常に平静心を保っていられる
ということでもある
息の仕方によって感情も変えることができるし
また感情の変化によって呼吸のあり方も変わる

・心配なことがあれば呼吸は浅くなり、怒っているときは荒い呼吸となる
また驚いたときには吸う息に力が入り、ガックリしたときには吐く息が大きく長くなる
笑っているときは吐く息が断続的に優先されて、目線も上に上がりやすいし
ないているときには吸う息が主になって目線も下がっている
決して吐きながら泣くことはできないし、息を吸いながら笑うことも出来ない
吸う息は交感神経を高め、吐く息は副交感神経を高める働きがある
言葉を発するということも息を吐くことだから,笑い、喋ることで
身体のリラクゼーションも促されることになる

息のあり方と感情が不即不離であるなら、乳児期から(あるいは遡って胎児期から)
親がどういう主だった感情で生活していたか、それによって子どもの体形や体勢も
影響を受け左右される

<ノースポールも冬の花です>