「HPV子宮頸がんワクチン関連神経免疫異常症候群(HANS)」追跡調査の実施/厚労省

子宮頸がんの予防効果を期待され、2009年に日本でも承認された「子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)」。これまでに10代の女性を中心に330万人以上が接種しました。
しかし、ワクチン接種後、原因不明の体の痛みなどの症状を訴える患者が相次いでいます。難病などの専門家たちは独自の研究チームを立ち上げ調査を開始。ワクチンの副反応の可能性がある症状が全国で1000件以上にのぼり、接種後1年以上が過ぎてから深刻な症状が現れるケースも多いことがわかってきました。
こうした状況を受け、厚生労働省も、症状が出たすべての人を対象とした追跡調査の実施を決定。11月には電話相談窓口を開設するなど、実態把握への対応が始まりました。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2014-12/16.html
重い副反応が報告される子宮頸がん予防のHPVワクチン。この副反応について日本線維筋痛症学会と難病治療研究振興財団の研究チームが独自調査した結果を2014年9月に発表。接種後に起こる一連の症状を、「HPVワクチン関連神経免疫異常症候群(HANS)」ととらえて治療し、接種者全例の調査で原因を究明する必要性を訴えている。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO79350030W4A101C1000000/

◆厚生労働省HP
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/medical_institution/index.html

◆ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/medical_institution/dl/medical_institution.pdf

HPVワクチン相談窓口
0263−37−2050

◆子宮頸がんワクチンについて考える/人難病治療研究振興財団
http://jmrf-nanbyou.org/pdf/news_vol2_1.pdf