今日は子供達は冬休みに入ったのですが、その初日は練習試合を行う事が出来ました。志染さんの好意でみきぼうグランドを使えるという事もあって、久しぶりの芝生の上でのサッカーは子供にとっても良かったと思います!天気も朝のうちは穏やかだったし、サッカー日和と言ってもいいぐらいでした。それでも、昼前後になると天気は変わりやすく雨も降ったりやんだりする形となったのですが日程通りに一人2試合はやれる形となりました。
今日の相手は志染さんとアグア姫路さんでした。アグアさんとはルーキーリーグでも対戦していた相手であり、その時とみんながどのような違った形になっているか?は楽しみな所でした。今日はA戦のほうは『守備のマンツーマンかカバーか?を判断しながら使い分ける』事に挑戦し、B戦のほうは『要求』という事をテーマにして一日をやるようにしました。
まずはA戦からでしたが、やっぱり外から観ているのとピッチの中で審判をしながらやっている視野は全く違う事を改めて感じました。
それでも、出来るだけ全体が見える位置を取りながら審判をするように意識をしてテーマに対してどれだけやっている、やろうとしているか?を全体が見える位置から観察するように心がけました。どうしても審判をすると、余計に目が局面に向いてしまいがちなので、広く見えるようにするには立ち位置を変えるしかないので、全体を見渡せるようにし、そうすれば当然表情とか、声が聞こえにくくなるというデメリットももちろんあります。物事には、考え方によってメリットとデメリットって絶対にあるけれど、今日の事で言えばテーマをしっかりと自分が客観的に見極めたいという事でこの方法を選ぶ形となりました。
中でよく声を掛けながら誰が行くのか?自分は何をするのか?というやろうとする意思みたいなものは十分に伝わりました。ただ、そのやろうとしているもう少し先の『質』というものへは絶対にこだわっていくしかないし、結局は自分達のミスからの失点ばかりだったので、『やろうとした事は分かる』けど、『それがどうして成功しなかったのか?』もしくは『ミスになったのか?』は見つけないといけないって思いました。
続いてB戦のほうでしたが、『要求』という事で試合前には、『具体的には何を要求するの?』と聞くと、『ボールをほしい所で呼ぶ』と『マークをズレて!(押し出しの声)』などをやるという事を言ってくれていました。
ですが、『言う』のと『やる』のはやっぱり大違いで、どうしてもピッチの中で、しかも相手のプレッシャーを受けるとその事が頭から飛んでしまうという結果の子が多かったですね・・・。それでも、各自なりに気づいた時には声を掛けていたと思う。その『気付く回数』をこちらのメンバーはこだわっていく必要があります。5回プレーをした中で1回は要求が出来た!もちろん一つの成果ですが、みんなにとって『要求する事』が『サッカーをやる上でどのくらい大切なのか?』という基準が大事になってきます。要求なんかしなくてもあんまり困らない・・・と思えば5回の中の1回でも良いと思うのですが、『必要な事』と思うならば1回しか出来なかった理由とか、2回やる為にどうしたら良いか?を考えないといけない。テーマに対して試合の中で話し合っている事は全くなかったし、自分達が何の為にやっているのか?を自覚しながらプレーをするようにしないといけない。
その一番の基本となるのが、『サッカーの原則』という事になります。ボールを自分や仲間が保持していれば『攻撃側』として攻める為に何をするか?を考えないといけないし、相手ボールなら『守備側』として奪う事を考えるのが基本。その上での『要求』であったり、指示になってくると思います。困ったり悩んだら、休み時間のサッカーを思い出せば、難しい事なんて考えずにボールにどんどんと関わろうとしていた自分を思い出すのではないでしょうか?!
2試合目はそれぞれアグアさんとやりました。
アグアさんは『個のアイデア』に趣を置いているチームです。そういう特殊な相手に対してどのようにやるべきか?を考えるには良い機会になったと思います。A戦の時よりもB戦の時のほうが、相手は圧倒的な『個』を出そうとしてきていました。
それに対して密集する形をどのように回避するのか?自分達はどんな対処をすれば良いのか?です。まさしく『コーンDF』でやったような進路に入るとか、奪い切るというような目的を試すには絶好の機会だったのですが、やっぱり試合に入るとそのような考え方が出来ないままに、ただただボールを、相手を追いかけてしまうというプレーのほうが多かったですね。そういう『試合に練習が繋がらない』事はチームとして、指導者としての課題だと思っているので、試合の為の練習であるという事をさらに意識しながら日々のトレーニングが出来るようにしなければならないって思いました。
ただ、攻撃が好きな選手がファルコには多いのか?攻撃への関わりについては反応速度は非常に早くなっていると思う。考え方(アイデア)が早くなっているから、見える景色も違ってきているので、スペースの見つけ方がうまくなっていると思いました。
そういう意味では3人目の動きや関わりのタイミングは練習でやっている事も出てきていると感じたし、さらに発展させていく方法を考えたい。守備のほうはやっぱり『嫌な事はしない』とか『協力出来ない』という所が繋がってきていると思う。攻撃に比べたら華やかさもないし、苦労をするプレーが多い守備ですが、狙いを持って楽しめるようになれば攻撃のように楽しいプレーでもあるのです。
その楽しさを得るにはまだまだ時間が掛かると思いますが、大事な事には時間は掛かるものですし、焦らずにやっていこうと思います。パスの強さにも2年生はかなりこだわりが見えるようになってきているし、繋がってきたものと足りないものを考えながらまた促していこうと思います!