就労に課題を抱える人の地域仕事づくり事業

今年も残すところ、今日と明日のみとなりました。

さて、報告のできていなかった、チラシにある「地域のお仕事見つけます!」の活動報告をさせてもらって今年のブログを締めくくりたいと思います!

この事業は、独立行政法人福祉医療機構社会振興助成事業の助成金を受けて、今年7月から事業がスタートしました。
「障害」のある・なしに関わらず、就労意欲はあるがなかなか就労に結びつかない、といった方の相談をお受けしています。NPOあとからゆっくりのCSW経由の方や、他機関、ご本人さん(ご家族さん)からの相談をお受けし、NPOすまいみまもりたいさんの協力のもと、提供してもらった就労場所で職業体験にチャレンジしてもらっています。

職業体験される方の中には、離職後ブランクがある方、しばらく在宅で過ごされていた方で、まずは身体や生活リズムを整えていくために体験される方、「障害」のある方様々です。

先日は、一番年の若い18歳の青年が職業体験されました。

アルバイトをしたいけれど、どのような仕事あるのか、自分が何に向いているかを知りたい、体験されたいとのことで、今回の職業体験に繋がりました。
初日の面談・体験には私も同行し、作業も一つ一つ確認しながら行いました。手順書によって、見通しを立てて作業する必要があった方だったので、一緒に行いました。その日任された仕事は、事業所の清掃、トイレ掃除、エアコンのパイプむきという仕事でした。

本人さんは、掃除は苦手で家ではほとんどしないそうですが、仕事ともなれば、頑張ってやるぞ!という意気込みが感じられました。最後のエアコンのパイプむきは、カッターナイフを使い、手先の器用さやパイプをまとめる際の力が必要で難しい部分もあったので、役割分担をして作業を進めていきました。

本人さんは、短時間でしたが体験を終えて家に帰ってから、最後のエアコンのパイプむきができなかったことを親御さんに話されていたようです。うまくできなかった・・大丈夫だろうか・・また体験として受け入れてもらえるだろうか・・と悩んでおられたようです。体験の初日だったこともあったので、まずはやってみたこと、できたこと・できなかったことを伝えて、次回に繋げていこうと伝えました。

体験された方には、お昼代として少しお支払いしています。今回の方は、家に帰って、自慢げに親御さんにそれを見せて、写真に撮ってもらったとか。写真におさめた後は、大事に貯金箱にしまったそうです。

年が明けてからも、他数名の方の職場体験が決まっています。
細かなことでも一つずつ解決していき、小さなステップを踏んでいくこをまずは目標に来年も進んでいこうと思います。

最後になりましたが、この事業に限らず、本年も皆さまのご理解ご協力のもと、活動していくことができました。ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。

おおつか