「初心忘るべからず」
年末だからこそ、最初の一歩を踏み出した時のことを思い返して、新しい年を迎えたいと思うのです。
12月17日
今年の☆アルビレオ☆の演奏納めの日でした。
午前中は多摩市総合福祉センター3階の「南なん亭」でのクリスマスコンサート。
午後は、そこから車で5分ほどのところにある、島田療育センター第三病棟でのクリスマスコンサート。
今年は以前のように島田療育センターでの定期的なベッドサイドコンサートが殆どできなかったので、今年の締めくくりに、ぜひ島田の皆さんとお会いしたく、コンサートの申し込みをしたのでした。
お邪魔したのは第三病棟。お子さんが中心の病棟なので、おなじみのクリスマスソングと童謡メドレーを中心に演奏しました。
鈴とカスタネットを職員の皆さんにも持っていただいて、ジングルベルや赤鼻のトナカイなどを一緒に歌っていただきました。
第三病棟は、ボーカルれいこにとって、ボランティアコンサートの原点なんです。
今から15年前、初めて音楽ボランティアをさせていただいたのが、島田療育センターの、この第三病棟でした。
ボランティアって何かもあまりわからないまま始めた演奏活動。
お子さんが多いと伺って、ギターと紙芝居、絵本などを持って、一人で伺ったのが、第三病棟でした。
あのころは、自分が好きな歌だけを歌っていたような気がします。
ギターもたどたどしく、絵本や紙芝居を読む声もきっとずいぶん低くて暗い声だったのではと今にして思います。
まったく経験のない、ただやる気だけは満々の未熟な演奏と紙芝居。
受け入れてくださった島田の職員の皆様の寛容さに、ただただ感謝です。
周囲の皆さんの協力と応援によって、なんとか演奏を積み重ねて、こうしてまた故郷ともいうべき、島田療育センターの第三病棟で今年の演奏納めができたことに、感慨深い一日を過ごしました。
帰りがけに島田療育センターの玄関に飾ってあったクリスマスコーナーに目がとまりました。
そこだけ光があたっているかのように、輝いていたポインセチアと木工作品のクリスマスツリー。
一隅を照らす・・・ってこういうことなのかと思いました。
そこだけがそっと輝いている。
大きな光でなくてもいい。そこに明るい輝きがあれば、人は慰められ、希望を抱いて出発できるんだと感じました。
演奏納めの日に、大切な「光」を思い起こさせていただきました。
この「光」を携えて、また来年もスタートしたい。そんな大きな希望を胸に、島田療育センターを後にしました。
島田療育センターのケースワーカー室の皆様、病棟の職員の皆様、そして利用者の皆様、今年も大変お世話になりました。
どうぞ良いお年をお迎えください。
感謝をこめて☆(*^_^*)☆