2014年 江戸小ばなし活動を振り返って〜

2014年も
あと数時間。
何を想い 何をしていたとしても
出来る精一杯で 生きてきた自分自身の身体に
ちょっと忙しい時もあったけど 
がんばってくれて ありがとうと 言いたいと思います。
そして 結果ではなく
よくやったよと。
自分自身に〇。
そして ご縁あって出会ってくれたすべての方に感謝の〇をして
ありがとうございます。

ありがとうが 心の根底にないと 笑えません。
足るを知ることを 大切に
だから ここが出発点。 
ありがとうから すべては始まり すべては動きます。

この1年間は
何を置いても 江戸小ばなしを
地域に紹介して 広げていくことに
エネルギーを注ぎました。

同時に、江戸文化や江戸本に触れる機会も増えて
ますます 江戸に学び、江戸っ子風コミュニケーションを目指したいと
感じる今日です。

江戸小ばなしは、江戸と平成の今をつなげる
ツールと思っていましたが
江戸小ばなしそのものの面白さ、
江戸っ子の中で広がった この言葉遊びも楽しくなってきて
今は、
江戸文化そのものとしての 江戸小ばなしを広げ、次の時代の子ども達に渡したい
という気持ちも大きくふくらみました。

また、江戸時代の豊かさと思いやりにあふれた関係性作りと交流があった
江戸っ子風 愛情コミュニケーションを今につなげるために
江戸小ばなしの活用をすることの
両方の思いに なりました。

広げ鯛メンバーとして チームで活動して1年半。
だんだん このチームメンバーが 江戸になってきたと
感じています。

お互いを縛らない 批判しない 言いたいことは何でも言っていい。
自分の丁度いい関わりで 温泉のように出入りも自由。遠慮しない。
地域ボランティアは、遅刻と早退も OK.
なぜなら、そこまで 心にかけて、短い時間でも来て参加してくれる
仲間に 感謝だから。お互いさま。
 
一人ひとりの自由度を大切にしながら
この会にいることで 新しいやりたいこと!楽しいこと!が生まれてきました。

落語には 色物がつきものですが
手品に始まり、かっぽれ、踊り、お富与三郎の台詞、南京玉すだれまで
広がっています。

最近では、高齢者施設の時は 間で 5分お茶休憩を入れるところが
ありますが、その時に
ちょっと なぞなぞタイムも ありました。
おしゃべりが ほとんどない所は、なぞなぞは あった方が楽しいです。

肝心の江戸小ばなしは 自由な創作話になってきました。
もとが短い小ばなしなので
別の小ばなしとくっつけて 長く面白くしたり
まくらの部分を自分で入れたり、
オチの後に、さらに続きを作ったり・・・・
同じ演目でやっても 同じことは なくなっています。

江戸小ばなしの初めの1歩は、文字の原稿があります。
それを 覚えようとすると
「あっ、間違えた。失敗した。」とか 「1行抜けた。」と
文字の教科書が正しいような 気持ちになってしまいがち。

でも、江戸小ばなしは 本来 生の言葉で話されて遊ばれたもの。
しかも 会話の楽しいお話。
文字を追う正しさを手放して 
自分の言葉になってきた時こそ、「いいな〜。」と思います。
出身の方言なんかも 入るようになりました。

自分だったら こう言うな〜が 自分の原稿になります。
それが 言葉遊び。
お互いにそれを 聞きあう楽しさが 生まれました。

そんな素敵な仲間と 100回近く 江戸小ばなしボランティアに行きました。

97歳、100歳、93歳 の最高齢の方が 1番大きい声を出して
はしゃいでいることも 何度もありました。
私達が 元気をいただいて・・・

年をとると 子どものように はしゃぐ!声を出して 思い切り楽しむ!
「わ〜い。」と お互いが声を出した小噺に 拍手を送り たたえ合う。

そういう時間は だんだん 減っていることと 思います。
でも、言葉なら それが できます。

評価はなくて【今ここで 話している あなたが最幸で素晴らしい!】の拍手。
120% 存在を認め合う 楽しい関わりです。
それが 江戸風。

毎回出会う 高齢者の方が 笑顔満面になる一方
子ども達にも 江戸小ばなしはすんなり 受け入れられることが わかっています。
江戸小ばなしの交流の時間は 評価はありません。

何をやっても 何を言っても、拍手&拍手。
すべてを 場の中で受け入れていきます。
ある小学生は、そのことを感想で「みんな優しい」と書いてくれました。

子ども達の心は柔軟です。
ここは、安心して 自分を出していいとわかってくると、
乗ってきて、主体性が出てきて、手が上ります。
ある6年生男子は、手を10回も上げて 高座に座りました。
のびのびと 自由な心が望む ありのままに・・・
そんな雰囲気があるのが 江戸っ子風。

来年も この気持ちのままに
江戸小ばなしの面白さ そして 街づくり・多世代交流を呼びかけて
発信していきます。

このブログに来てくださっている皆様
2014年 どうも ありがとうございました。

このご縁が続き、広がっていくことを 願っています。
来年も よろしくお願いいたします。
お一人おひとりに 感謝をこめて

むさしのFMに出演「発信!わがまち武蔵野人」に出た時の
インタビュー音声が聞けます。(上から7枠目の11/14号)
こちらです。
お時間ありましたら 聞いてみてください。

江戸小噺笑い広げ鯛 そよ風〜