19日(月)、能勢の株式会社古嶋商店に事務局は出向いてきました。同社の「地域人材づくり」事業にこの間連携しており、同社で就労する4人の方に「第6次産業化」の理解を深めていただくことと、就労する場において「第6次産業化」の可能性を見つけ出し、願わくはその実現に向けた企画・検討する能力を高めていただくことを目的としたもので、ワークショップを行いながら自分の考えをまとめていただくシリーズの1回目でした。
講師は、高橋太一郎さん(アグリビジネス主宰)で、各地において第6次産業化の実現に向けてアドバイスされている適任者です。
当日は、第6次産業化のメリット・デメリットを日本農業の現状に照らして説明され、とりわけ農家収入を拡大し、日本農業を衰退させず維持するためには付加価値の高い農業経営の仕組みが必要と力説され、具体的な成功例を提示しながら、その評価を素朴に4人の就労者から感想を述べていただくことからスタートしました。
起業をすることは容易でありません。市場で売買される商品(農産物を加工して価値の高い商品)も、一時脚光を浴びても、次から次へ類似商品が開発され、一番最初の商品も陳腐化する恐れもあり、高価値商品も最初の仕掛けはもちろん、行き着く間もなく新たな開発と製品化が求められる世界に「第6次産業化」もさらされています。
生産・仲介(おろし)・販売の通常ルートでは生産者の生産モチベーションは対価で下がります。生産者の知恵と工夫で自らの力で生産物を加工製品化するなりブランド化で、対価で報われ、意欲と継続性が生まれます。今、注目を浴びている「第6次産業化」は括弧つきでない世界になりよう、期待しています。