今日はまた朝から加美の杉原谷小学校さんに体育授業という事で、今日で杉原谷小学校さんでは終わりです。6日間にわたり授業をさせていただけた事を本当にうれしく思います!杉原谷小学校さんは自分の事を知らなかった訳で、それでも4時間ずつもさせてもらえたのは本当にありがたい事だし、先生方も勇気のいる決断だったと思います。その思いに応えられたかどうか?は分かりませんが、自分が体育授業という事でやりたい事を最初に用紙として渡した事は出来たと思います!
今日の最終日はちょっと変則的で2時間目に2年生で、5時間目に3年生、6時間目が4年生という事で3,4時間目が空くのでどうしようかな〜と考えて過ごすようにしました。
まずは最初に2年生でした!!元気いっぱいの低学年との授業は本当に楽しく、子供達から出てくる自然体の考えや思いはたくさん勉強になりました!
2年生には最後の授業でのテーマに『自分(達)で決める』という事をやりました!
勝敗を決めるゲームをやりましたが、その勝敗自体を自分達で決めるという事です。子供はよく勝敗の結果を大人に聞いてきます。『今のどっち??』って。。。でも、大人が決めるとまた不満や文句が出る事が多いのです。それを子供同士にやらせる事で不満はなくなり、負けも受け入れるしか仕方なくなります。そういう経験を出来たのは良かったし、みんなが自分で受け止める事の大切さはこれから大きくなっていくにつれて大事になると思います!
その他にも『言葉で伝える』事も言いました。大人のほうが我慢出来ずに子供の言いたい事を『先回り』して分かってしまう事が多く、子供のほうが言葉足らずであってもなんとなく伝わる経験をしている事が多いです。大人が忙しい事を理由に、子供からの意見を聞けずに勝手に解釈をしてしまうという事です。そうではなく、言葉で自分の思いを伝える事がどれだけ難しい事であり、大切な事か?を今日は学んでもらいました!というより、そんな中から自分がまた新たに学ばせてもらいました!
3時間目と4時間目の時間でしたが、3時間目は今度また杉原谷小学校さんのPTA向けの広報誌があって、その記事を書いてほしいと依頼があったのでそれをやりました。400字と言われたのですが最近はサッカーノートの返事など書く事にも慣れている自分は10分程度で仕上げる事が出来ました。正解もないし、自分の感想なのでスラスラと書けました!!
そして1年生のみんなから手紙をもらっていたのでそれも読ませてもらいました♪みんなの純粋な文章は面白く、『また遊ぼな!』とか『もっとがんばってな!』など中には友達に対する言葉のようなものがたくさんありました(笑) そんな裏表のない部分がまた自分を成長させてくれるんだと思いましたし、手紙も本当に温かい気持ちにさせてくれました!
4時間目は今回の体育授業では担当出来なかった5,6年生のうちの5年生の授業を見学させていただきました!国語の授業で、先生の進め方や言葉の掛け方、先生と子供との距離感などを実際に見させてもらいながら自分の中でも出来る事を取り入れるようにしていきました。良さを見つけるとか、悪い部分を探す、ではなく『自分にも繋がるもの』を見つけるようにしてあくまで自身が成長する事を第一に考える観るようにすると本当に良いものが残る事が分かってきました。わざわざ良さを探すとか、悪い部分を観るって事をしても、それは自分だけの目であって正解ではないからこそ、観る目も考えないといけないって最近すごく勉強になります!
そのまま5年生で給食も、昼休みも、一緒に過ごさせてもらいました。新たな友達が増え、自分としても高学年の人間性みたいなものがたくさん分かったし、ありがたい繋がりとなりました!
午後の5時間目と6時間目は3,4年生に『クラスの団結力』をテーマにやらせてもらいました!これまでの3回の授業で伝えてきたものと加えて、みんなで何かをやる、達成するという事を経験してもらおうと考えました。そこで、ボール交換を一斉に行うゲームをメインにやったのですが、3年生は結果だけで言うと失敗のまま終わりました。
ですが、大切なのはその失敗だけの結果ではなく『過程』です。最初に決めた制限時間にクリアが出来なかったみんなを集めて『これが今のクラスそのものだよ!出来ない事を人のせいにしたり、文句を言っても何も良くはならないよ。このまま最後の試合をやる事も出来るけど、この課題をクリアして終わりたい?ゲームをしたい?どっちを選ぶ?』と聞くと、『クリアしたい!!』と言いました。そこでまず自分達で決めた事も大きかったし、そこからの挑戦の時間はみんなへの声掛けも『人のせい』ではなく『ドンマイ!』などの前向きな言葉に変わったのです!
だから、結果だけを見れば『失敗』という言い方になるかも知れないけど、最後にみんなに話をしたように『成功の為にみんなが前向きになれた事が大事』なんです。きっとこの経験を持って何かで成功する時がぐるだろうし、その時にこそその価値が分かるはずです。子供だって成功したいし、先生もどうしてもこの時間に成功『させたい』気持ちが強くてついつい口出しをしてしまうシーンが多々ありましたが・・・その気持ちはよく分かります。でも、本当に大事なものは教えてはいけないのです!自分達で、自分で獲得してこそ喜びとなり、記憶として残っていくものです。大人が待てないと子供はどんどんと余裕をなくします。余裕がなくなれば『諦めるしかなくなる』のです。挑戦をしなくなる子というのはそういう時間制限をされたりして、成功か失敗だけで評価をされるからしなくなるのです。余裕を持って、失敗も一緒に受け入れる気持ちを持てば、そこから這い上がる力を子供はみんな持っています!それを大人が用意したり、持たせてはいけないのです。大人が出来る事はあくまで見守る事です。手を貸して道具を与える事ではありません。仲間と心で繋がる道具は『自分の心』なんです。その事をどうか先生方には理解をしてほしいのです。
体育をやらせてもらう中で、子供よりも先に先生が我慢出来ないシーンを本当によく見ます。きっと保護者の方でもそういった事が多いはずです。そんな環境を少しずつでも変えていかないとみんなが同じ、みんな平均点という個性を失った大人にしかなれません。大人が望んでいるのはそういう人間ではないはずです!自分で考え、自分で解決していく力・・・・『人間力』とは見守る事で育っていくと思います!
今回は4回ずつという授業でしたし、そこで全てが伝わるとも思っていませんが、多くの子供、先生方との対話からまた自分が成長する材料をたくさんいただきました。そんな場と時間をくださった事に心から感謝をし、最後に吉田教頭先生からいただいた『来年も必ずまたやってください!』という言葉を自分への評価としてありがたく受け取りたいと思います。杉原谷小学校の全ての方々、本当にありがとうございました!!!