子供からもらう勇気!松井小学校体育授業♪♪

今日は朝から加美の松井小学校さんでの体育授業がまたありました!

昨夜はものすごく冷え込んでいたので、今日は朝はグランドが少し凍っていたので昼間は溶けてドロドロになるかも・・・と心配していたのですが、気温が思ったよrも上がらなかったので溶ける事もなく良い状態のままでした。今日はまた多可町でがんばっている人という事で多可テレビからの取材もありました。体育風景なども撮影してもらいながら、最後はインタビューも受けたりしました。せっかくだったので、体育についての質問をしてもらいたかったのですが、される質問は自分がいつからサッカーを始めたのか?コーチになったきっかけは?サッカーとは??みたいな事ばかりだったので逆に戸惑ってしまいました(笑) ただ、どんな形であれ、こうして多可テレビであったり広報によって少しでも広がっていく事はありがたいし、コツコツやっていけば良い事もあると思っています。

今日は1時間目〜4時間目の4時間連続、1時間目は5年生、2時間目が1年生、3時間目が4年生、4時間目が3年生という順番でした。外で出来たのは良かったと思うし、子供もいつも以上に元気そうで何よりでしたね!

いつもは室内での活動が多く、どうしても最後のゲームは一斉に参加をさせたいので、手を繋ぐサッカーをやる事が多くなってしまうのですが、今回は外だったのでバラバラで一斉に行う事が出来ました!

でも、そうなってくると問題が多く起きてきます!ただ、それは絶対に子供の世界で『避けてはいけない問題』なのです。仲間を組む際に、みんなが同時に組む事は出来ません。そんな時に自分の思いを主張しまくるのか?人に譲るのか?話し合いをするのか?そういった事をこうした実際の場でどのようにするのか?がたくさん出てきます。最初はもちろんうまくはいきません。自分の思いが一回でも通らなかったらスネたり、怒ったりします。でも、それだけでは何の解決にもならない事は子供にだってわかります。その経験をさせていると、やがて考える子が増え、協力したり、妥協をしたりして、譲る気持ちが芽生えてきます。仲間、組織の中では譲り合う気持ちはとても大事だし、自分の事しかみんなが考えなかったら組織としては崩壊していくだけなので、こういう授業の中から学んでほしいと思います!

人を誘うのは勇気がいるし、もし断られたら・・・なんて不安もあると思う。だけど、そういう人同士の繋がりや関わりがどんどん減っていく中でも、人を救うのはやっぱり人なんです!その大切さを理解してほしいし、人には『心』という最高の武器がある訳ですから、相手を温かい気持ちにする事が出来るのです!喜び、励まし、誉めるなどの言葉は本当に人を幸せな気持ちにさせるものです。当然、使い方を間違えば反対に人を不快にさせたり、傷付けたり、不安にさせたり、落ち込ませたりする事もあります。何かをやれば、必ず良さや悪さってあるけど、その本人の考え方で全てが『良さ』にもなるし、『悪さ』にもなります。考え方で人は変われます!

子供を観ていると『ちょっと恥ずかしいけどやってみよう!』みたいな勇気を出してやってくれる子をたくさん見ます。そういう子はちょっと照れもあって、行動した後にコーチのほうをチラっと見ますが、『よくやったよ!!』の気持ちを込めて笑顔でうなづくとその子はとても自信を持ちます。子供はいつ?どこできっかけを得るか分かりません。前の杉原谷小学校さんの1,2年生にもお手紙を一人ずつもらったのですが、その中には『コーチにこんな事を言われて褒められたよ』とか書いてあるのを見て、自分はいつ言ったか実は覚えていないなんて事もあります(笑) 要するに、優しさとか喜びって受けたほうはめっちゃ覚えているけど、やったほうはそうでもなかったりする事ってあります。だから、反対にいつ?どこで自分が子供を傷つけるかも知れない可能性もあるという事を同時に考えつつ、一つ一つの『言葉選び』に気を配りたいと思います!

子供の中で起こっている『葛藤』を現場ではたくさん見ます。

全部の行動が大人の、自分の思う通りになるはずはありません。でも、一番楽しいのは『葛藤している子が勇気の一歩を踏み出す事』です!悩んでいるけど、やってみようと割り切った時の瞬間や、嫌だけどやってみよう!恥ずかしいけどやってみよう!などの行動を起こした時の子供の決心は尊重したいし、認めてあげたい所です!

1年生でも小さな体でいっぱい考えて、悩んで、苦しんでいます。6年生には6年生の悩みが出てきます。また、学年だけではなく各自なりの悩みもあるのです。常に万全、常に絶好調の人間はいません。だからこそ、そんな時の自分を支えてくれるのも友達だったり、クラスなのです。そういう仲間とたくさん繋がりを持っていれば、ずっと自分は楽しくなるのです。コーチ自身、繋がりが増えたからこそ楽しくなったし、繋がりが少ない時は結局『自分を分かってくれる人とだけ仲良く』ってなるから世界が狭く、考えも狭かった・・・。そこから外に出て、自分とは違った考えをたくさん持っている人と触れ合う事で、より自分を磨く事が出来るようになってきました!

目の前で、純粋に物事と向き合っている子供を観ていると本当にキラキラして見えます。大人になった自分は色んな事から逃げてしまっている事もあると思うし、自分への負担を軽くしようとしている気がする・・・。でも、全力の子供と向き合っていると手抜きが出来ないから自分も全力でぶつかる事になるし、おかげで帰りの車では一気に疲労感に襲われます(笑) こんなパワーいっぱいの子供達と毎日一緒に過ごされている先生方のパワーもやっぱりすごいと痛感します!!

自分も今日で体育授業は20日目(二学期も合わせて)になりますが、年々させていただける回数が増えている事を本当にうれしく思います。どんどん子供の内面が見えるようになってきたし、そんな子供に考えるチャンスを与える機会を提供出来るようになってきました。育てるなんておこがましいけど、一緒に育つ事は出来るような気がします!コーチだってまだまだ立派と言えるコーチではないし、だからこそまだまだ良くなると思ってやっています。子供が『何か分からんけど、一緒におると楽しい、安心する』というようなコーチになりたいと思っているので、これからもそんな自分を目指してがんばりたいと思います!!