今日は朝からまた加美の松井小学校さんでの体育授業がありました!
今日は一番少ない3時間で、3,4,5時間目を担当しました。3時間が一番少ないという状況が自分にとっての大きな成長です!今までの自分のやり方だと『テンション優先』だったのではしゃぎ過ぎて元気が残っていないような感じでしたが(笑)、大人になったのか?!やり方のコツが分かり、今では楽しみながら楽しませるような形が出来るようになってきました。5時間連続しても大丈夫になったし、もちろんその瞬間は疲れたりもするけど、子供のチャレンジや発見によってまた自分の元気になったりもするので本当に毎日成長させてもらっています!
今日は4,5,6年生という形で高学年ばかりだったし、グランドが昨日までの雪によって使用出来なかったので室内という事で狭さもあったので少し工夫をしなければいけませんでしたが、その時の様子だったり、子供の雰囲気を見ながらメニューを決めていき、しっかりと対応出来たように思います。先生方との対話も増えてきたし、自分の『気付き』も多くなってきているのは有意義な証拠です!
今日も一切怒る事も、腹が立つ事もなく、穏やかに見守る事が出来ました。
今まで腹が立ったりしていた頃を思い出すと、本当に自分自身の基準でしか物事を考えていなかったと思うし、それによって人の、子供のせいにしていたんだな〜って改めて思います。腹が立ってもその後に残るものは嫌な気分でしかないので、逆に今は穏やかに、楽しく見れる事ばかりだから終わった後も、毎回職員室に戻った時の第一声が、
『あ〜楽しかった〜〜〜!!』
って素直に言ってます。そう思わせてくれる子供の雰囲気や活動の仕方には本当に感謝をしたいな、って思います!
自分の授業のテーマは『考える事・繋がる楽しさを知る事』です。その事が今日で4回目と6年生は最後の5回目を終えて子供の中にもかなり浸透してきていると思いました。
自分が子供から学ぶ事はたくさんあるのですが、やっぱり『思いは伝わる』という事が一番大きいです。大人よりも感受性が強く、敏感な子供達はこちらが口に出さなくても色々見えています。機嫌が良い、悪いももちろん、嫌な空気を出していればすぐに見抜きます。自分は子供に歩み寄るという事を覚えてからはストレスはなくなったのですが、それまでの自分は『指導者として』みたいに構えてしまっている事によって『子供の改善点』というような考え方で嫌な所ばかりを見たり、指摘したり、注意したり・・・みたいな事をやっていました。
でも、それって指導でも何でもなく『俺はそういう所が嫌なんだ』みたいな自分の気持ちを押し付けているだけ、だったんですね・・・。その事に気づいた今では、指導というものが『子供自身に考えさせる機会と材料を与える』事なんだと分かってきました。
例えば『考えろ!』と言うだけでは伝わりませんが、何について考えるという事の目的があれば考えます。先生方の多くは考えさせる時間の余裕もない事が多く、待てるか待てないか?の差が大人の『指導力』の一つだと思うようになってきました。
自分がどういう指導をしているのか?を自分で観るのはなかなか簡単ではありません。
でも、『笑顔で子供ががんばってほしい』という願いを持ってやっている自分は、目の前の子供の様子を観る事で自分がやっている事、掛けている言葉が正しいかどうか?が分かります。雰囲気が悪ければ間違いなく自分の何かが悪いって事です。そういう自分を客観的に観るとか分析がちょっとずつ出来るようになってきたから、常に成長出来るようになってきたと思う。また先生方からのアドバイスや意見もいただける事で、『あ〜そうやって見えるんだ〜』とか気付かされる事もあったりして、本当に『第三者の目』が大事な事が分かります。一人で何もかもやるなんて不可能だし、周りの力によって自分の良さが『引き出してもらえる』と思えるようになっている今だからこそ、自分は自然体に成長が続けられるんだと思うようになりました!
今日は最後の授業となった6年生が最後に一人ずつの感想文を書いたものをくれました!
その内容は心にジ〜ンと響くものもたくさんありました!
自分が精一杯やってきた授業の中からこんな事を学んでくれたんだ〜って事を教えてもらうと、本当にやって良かったと思うばかりでした。クラスでの繋がり、男女の繋がりが増えた事、普段関わったりしていない子と協力出来た事、苦手な(嫌いな)体育が楽しかった事、自分の中で変われた事、勇気を出した事、達成感に感動した事など本当に多くの言葉がありました。自分が授業の前後に『こんな事をテーマにやります!』など一切話をしていません。今日はどうでしたか?の確認もしていません。でも、こうやって心の中にあるものをメニューを通して伝えていくと、しっかりとみんなの中に伝わっている事を教えてくれました。苦労した、出来ないと思っていた事が出来た事の喜びは本当に大きかったらしく、ほとんどの子がそのメニューの事を書いていました。
子供が得た経験の中で『苦労を越えた瞬間』は深く残っていくと思います。自分はそのメニューを『必ずみんなが協力すれば出来る』と信じていたし確信があったのですが、実際にやる子供は不安だらけで誰も出来ると思っていなかったようです。自分達の力がそこまである事も発見出来たと書いてあったし、可能性を信じる事もこれから出来ると思います!大人がどれだけ周りから『君たちはやれる!』と声を掛けても、やっぱり経験をしていない子供にはそれが分からないし、伝わりにくいものです・・・。ですが、こういう経験で実際に獲得したものは恐らくこの先もずっと残っていくと思います。
これを自分は『学習した』と呼ぶものだと思います。授業というものがそういうものであってほしいし、大人の、先生や指導者の一方的なものではなく、子供自身が獲得する経験と出会えるように、これからも指導というものを考えながら向き合っていきたいと思います!!