日本文化史上の巨匠

日 時 平成27年2月5日(木)
場 所 池田泉州銀行講堂
主 催 TOYROクラブ
 標記に言う巨匠とは、江戸時代の初期に活躍した狩野探幽
(1602〜74)のことです。
 彼は従来にない淡白で洒落た作風を確立するとともに弟子の
組織化による画壇支配をなしとげました。
 以後 江戸時代を通じてその作風は規範となり、狩野派の画壇
支配も続き、影響は長く広くおよびました。

探幽を知ることは狩野派だけでなく、江戸時代の絵画全般の
理解においても欠かせないとのこと。
 探幽の優れたところは、①時代が求める絵を提供し、絵画
というメディアの可能性を広げた、②余白やゆるさにより上品
さを醸しだした、③狩野派の伝統を踏まえつつも筆数を減ら
して表現した、④描く高い能力を有していた等だとか。
 具体的な作品として「名古屋城障壁画」(写真上)「波濤群燕」
(写真下)等々をスライドで見せていただきました。