江戸川区平井の古い街並み、吉野湯

都営新宿線沿線の大島は新しくなった街、一方総武線沿線の平井は古い雰囲気が残ります。かつて江戸川を渡る平井の渡しがあった場所です。銭湯の年配の方同士の会話、「駅の南側は三業地だったんだ。」「最近まで料亭なんかもあったよね。」
三業とは料理屋、待合、芸妓屋のことですが、平井には賑わった歴史もあるみたいです。特に駅前から南西側には少し混沌とした中に古い街並みの記憶も感じられます。

吉野湯は平井駅から南東側、幹線道路を渡り、荒川の方へ向かうとすぐです。下足札と脱衣箱の鍵の交換システム。モルタル造の和風建築、脱衣場の天井は簡素ながら格天井です。浴室は伝統的な和風に近い構造で、かまぼこ型の天井と高い湯気抜きの二段の天井。浴槽はL字型にサイド側が手前に延びていて、ゆったりしています。男女境側は高温で、ちょうどいいくらい。新しいペンキ絵は西伊豆からの富士、江戸時代の設定で、帆掛け舟、米蔵らしき木造の倉庫などが描かれています。
吉野湯 江戸川区平井4-23-2 15:00〜24:00 月曜お休み 総武線平井駅から7分