言葉には、先入観があります。
落語、と言えば 落語家さんの見事な話芸姿が思い浮かんで
「わたしなんか、とても とても・・」
江戸小噺も 同じで、ほとんどの人が、知らなくて 初めてです。
それで・・
「わたしなんか、とても とても・・」
つい逃げ腰に。
それは、事実ではなく 思い込み(先入観)です。
ここで止めたら もったいない。心からそう思います。
江戸小噺の世界・・・ 知るほどに 面白く、奥深いです。
江戸小噺、と一口に言っても
5秒で言える 一分線香小噺もあれば
落語のまくらになっているような 3分超える少し長めの小噺もあります。
私達が 日常に広げたいのは、初めの方の短い小噺です。
ダジャレは、1文で独り言のように完結しますが
小噺は、中に生きた会話があって 短いですがお話になっている楽しさが
あります。
「芋屋のかみさん 歳とったね〜。」
「いや〜ふけたよ。」
そんな楽しい笑い話を広めるための活動をしています。
ですから 落語、と言うより 庶民の中で広がった言葉遊びの1つ。
江戸時代は 本当に 庶民の間で 日常会話として 爆発的に広まった話。
聞いてすぐに、隣の人に しゃべったんでしょうね。
落語も 古典も新作もあるように、
江戸小噺も 江戸以降〜今までのものから 新しいものまで 集めています。
今日は、伺ったデーサービス施設に ひな壇飾りが綺麗だったので
その横で 写真を撮りました。
私達は、「はいチーズ」とは 言いません。
「お母ちゃ〜ん、パンツ破れた〜。」「またかい。」
と言います。
最後の「い」の口の所で止めていれば
全員 笑顔写真 ばっちり取れます。
その上、その声が聞こえた 横のテーブルで話をされていた方にも
笑いが広がりました。
ちょっと知っていると 使える事が たくさん あります。
江戸小噺笑い広げ鯛 メンバーの最高齢は
今月お誕生日が来た 太郎さん。80歳になりました!!
めで鯛 めで鯛。 素晴らしいです。
太郎さんは 足がお悪いので 歩くのも大変そうですが
時々練習会にも 参加して、ご自分の創作噺や 笑いの小ネタを
紹介してくれます。
昨日は・・・
「いや〜この間、歌をうたう機会があったんだけどね、
伊東ゆかりの『小指の思い出』ってあるでしょう。
その替え歌でね、小指のところを「あそこ」に変えて歌ったら 大受けだった。」
太郎さん、江戸小噺を1つのきっかけにして 言葉遊びを次々考えて
人生を 今、楽しんでいます。
お渡ししている小噺のネタを集めたファイルを持ち歩いて 大事にしてくださり
ありがたい。ありがたい。
70代のメンバーも多くいますが、人生の大先輩です。
今日は もう1つ 嬉しい出会いがありました。
メンバーあやめさんの知人のご主人が 施設に来ていました。
奥様は 認知症です。
お話を少しさせていただいて 「笑いが大事ですよね。」という話が出て
「グループの方に、江戸小噺をご紹介できますよ。」
という 機会になりました。
多くの方に 江戸小噺の 簡単な「言葉遊び」が
皆様の所まで 広がる事を願って。
江戸小噺は 心がほぐれて ぷっと 笑えます。
毎日 笑いましょう。 きっかけを あなたが作ってみませんか?