川崎の中1少年のいのちは救えなかったのでしょうか

穏やかな西の島で育ち
警戒心もなく人なつっこくて明るく正直で人気者のU君
周りの人を引き付ける太陽のような存在のまぶしさは

都会の不良グループで恫喝と暴力でしか
リーダー格のポジションを維持できなかった
屈折した18歳の少年に憎悪の炎を燃え立たせたのではないかと
想像しています

あまりにも異質な2人が出会ってしまったことが
悲劇の始まりのような気がします

U君を助ける方法はなかったのか?
誰でも考えていることでしょう

当会では中学生向けのいじめ防止の出前授業で

「もし万引きしろと脅かされたら、それもうはいじめじゃなくて
犯罪だから親や先生や警察に相談してください」
と伝えてきました

しかし今回の事件を機に
警察のどこに相談するのかを詳しく説明
しなければならないと考えて
2か所の警察関係者と話しました

その結果共通して言われたのは
窓口は「生活安全課少年係」
ケアは「少年センター」ということ
「事件化できるかがポイントだ」というのです

しかし私たち一般市民は事件化するかどうかより
まずはいのちを守りたいのが1番です

恐らく児童虐待やDVやストーカー事件の最初も
このような対応だったのでしょう

しかし現在これらの場合は
児童自立支援施設やシェルターなどで
保護されることができます

U君の場合、不良グループと一緒にいたので
周りの大人たちは不良グループの1員とみなしたのではないでしょうか?
一緒にいるからといって仲間とは限らず、
脅されている被害者の可能性もあることは
これまでのいじめ問題でも明らかになっているはずです

U君を西の島に帰すとか施設で保護することはできなかったのか
大人ができることはなかったのか
今後2度とこのような悲劇が起きないように
子どもを保護できるシステムを至急検討してほしいと思います

<道端にはホトケノザの小さな花が咲いています>