9日(木)午後から「作物づくりを楽しむ人のための農業講座」(適正な肥料の投入方法)を開きました。講師は高橋太一郎(近畿大学農学部非常勤講師)さんです。
最初に植物が何を求めているのか、どういう意義つけがあるのか。夏野菜と冬野菜の違い、夏は実、冬は根っこ・葉っぱが基本。夏野菜は花を咲かせて実をつける。植物が子孫を残すために実をつけるものは食するためで冬は花を咲かさない。花を咲かせば規格外と説明されました。
栽培管理で果菜類で考慮することは以下が大事として、栄養成長(環境が良ければ子孫に残(花)さなくても良い)と生殖成長バランスが大事、作物自体が子孫を残すために成長するとし、そのポイントは、早勢判断に基づく追肥・灌水が重要と強調され、株が多いのか(栄養成長過多)子孫が多いのか(生殖成長過多)—肥料と灌水は両方大事と説明されました。
ところで、朝一番どこを見るかでは、雄蕊雌蕊(ナス・ピーマン)雌蕊(柱頭が長い方が良い)柱頭が短くなれば灌水・追肥が必要。葉や茎の形(トマト)成長線付近の葉っぱ(しなり具合)葉っぱが内側にまく。花の位置(スイカ)先端の葉っぱの持ちあがり、ツルの先端から花の咲いた位置がツル先から40〜50cm程度は最適と講師が説明され、
続いて葉根菜類で考えることとして、植物は子孫を残すため、それを避けることが大事。花芽分化と抽苔回避(日長・温度・成長によって変化)。種まき(時期対応間違わない)・元肥・追肥の栽培管理が重要として、その後追肥の資材の利点・欠点などを丁寧に語り、講座を終了しました。