自分の為に!!ベゼルさんトレーニング!!

今日はナイター練習の日ですが、月一回に行ってもらっているベゼルさんのトレーニングの日でした。

ここ数ヶ月やってきた室内トレーニングの時に、『このトレーニングを坂道で実際にやるとよく分かるんです!』という話をしていただいていた事もあって、今日は天気も良く(途中少し小雨は降りましたが・・・)、実際にグランド上の坂道を使ってのトレーニングをしていただきました。

毎回の事ですが、最近は選手の中でもベゼルさんに馴れ合いの部分を持ち始めていたのもあって、今日は最初にその事は話をしました。せっかく君達の事だけの為を考えて来てくださっている気持ちを無駄にしないように、真摯にトレーニングをしよう!そういう気持ちで受けようという事は伝えました。特に2,3年生は何度も魅力ある人間とは?という話の時に『人・物・時間を大切にする』という言葉を出していたと思うけど、まさしくこの時間はベゼルさんという人も、そのトレーニングの時間も、大事にするべき時なのです。それを理解してどれだけ全力でやれるか?ベゼルさんは『トレーニング』をしてくださっているので、当然きつい事も出てくるけど、強くなりたいみんなの為に考えてくださっているので、途中数名に言いましたが『もう無理』とかマイナスの言葉をすぐに出す態度は絶対にやめるべきです!!甘えて強くなれるなら誰だって苦労はしません。みんな苦しい何かを乗り越えて成長していくんだから、その成長の場を与えてもらっている事にむしろ感謝の気持ちを口に出せるような強い男になってほしいと思います。

最初は平坦な場所でトレーニングとアップをしてもらいました。

自分と新美コーチは見守りながら動作のコツやポイントを聞くようにしていて、自分自身も今、この『走るコツ』というものにものすごく興味があるので、とても大事にしています。実際に自分でトレーニングをしてみて、その上で改善点などを聞いてみるようにしています。今週もやってみましたが、本当に倒れるぐらいの状況になったし、今日のみんなを観ているとまだまだ余力を残している子が多い。それでも『がんばった』と思っているだろうし、そういう子に限って『今日は追い込んだ』みたいな事を簡単に口に出します。みんなは自分の力で自分を追い込めるような強い心をまず持っていません。ぶっ倒れるまで走りきるような試合をした事はありません。体調が悪い時ぐらいだと思います。体調の良い時に、そこまでがんばれる気力を持っていません。だからこそこのベゼルさんのトレーニングをやるべきなのです。

今日も後ろから見ている時間に気付いたのは『気が弱い選手はすぐに楽をしようとする』事です。力を緩めたり、フライングをしたり、最初からゆっくり走ったり。。。当然自分自身の事ですからベゼルさんも最初にいつも言ってくださる『手抜きしようと思えばいくらでも出来る』という通りにしてしまっている子がまだまだいます。元気な時だけちょっとがんばって、疲れたら疲れたままに手を抜いて終わり・・・。どうやって強くなるんですかね???これで強くなりたい、勝ちたいと簡単に言う事に疑問だらけです。

もちろん全員ではありません。反対にすごくがんばっている子もいるし、特に3年生の先頭のほうでがんばっている選手はやっぱり苦しい、厳しい試合も経験しながら強くなろうと心から思うようになっている。踏ん張れるようになっている。成長を確かに感じる。まだまだ弱いけど、少なくとも『弱くなるまで全力を出し切る』ようにはなっている。これがものすごく大事。時間配分、ペース配分みたいに途中で簡単に手抜きをしているメンバーよりもよっぽど正しいやり方。

うちの弱い所は、自分が手抜きしている事に気付いていない事。がんばっていない事を自分で自覚しない事。だから『弱い』のです。弱さを認める事を弱いと思っているから弱い。弱くないように見せかけたり最初から諦めてしまう人間こそが弱いし、そっちの人間がとにかく多い。。。ベゼルさんのトレーニングの時に、とてもありがたいのは普段のみんなを客観的に観れる事です。いつもは自分がメインでやる事によって見えない部分が見えるのです。それによって、各自の弱さ、甘さがモロに見えるし、そんな部分と普段出して格好良く言葉だけ書いている『サッカーノート』を照らし合わせたら、その子に足りないものなんてすぐに分かります。

今日のトレーニングは坂道を10本ダッシュし、またトレーニングをしてから再度10本走るというきついものでしたが、誰かが踏ん張る雰囲気をどれだけ作れるか?ですね!自分は雰囲気を『自分発信』で作りたくないのです。これまでもしんどい時になるとすぐに下を向く全体の空気がありましたが、3年生が非常に強く、たくましくなってきたのもあって龍成くんなどの『奇声に近い声』はかなり有効なんです(笑) しんどい時にみんなを励ますのは言葉ではなく『思い』です。助けるのは気持ちなんです。自分がしんどい時に『自分だけがきつい』と思うか、『みんなだってしんどいんだ』と思えるか?なんです。特に龍成くんはキーパーだし、キーパーってフィールドからすれば運動量では一番少ないポジションだからこそ、仲間がきつい時の状況に励ましてやるとか良い空気を作れる力は非常に大きいし、そういうキーパーが後ろにいると安心するものです。キーパーはみんなが口を揃えて『みんなに信頼されるキーパーに』って言うけど、そもそも信頼されるという事がどういう事なのか?って話です。しんどい時に自分の事しか考えていないキーパーを誰が信頼するんでしょうか?それはフィールドも同じですが、結局そういう時に『こそ』みんなを励ます力・・・人間力が試合を変えるし、チームを救うし、自分を強くするんだと思います。

今日はそういう声が少しでも出てきた龍成くんには成長のきっかけにしてほしいと思いますし、次はもっと違うメンバーからもそういった声が出てくるといいですね!

ベゼルさんは経験から大切な言葉をたくさんくれます。

やった分だけ必ず自分の力になる、というものその通りです。これは反対に言うと『手を抜いた分だけ弱い自分になる』と言う事でもあるのです。苦しいけど顔を上げて出し切れるかどうか?すごく大事です!自分も一緒にやりましたが、きついし苦しいけど頭の中ではサッカーの試合で1プレーやっているイメージをするし、このがんばりで1点に、勝利に繋がると思えばがんばれます。それだけギリギリ負けたような試合も自分は多く経験してきています。だからこそ、最後の結果を決めるがんばりを出せるかどうか?うまくいかないぐらいで簡単に落ち込まないようにする為にも今がんばっておくべきなのです!!

専門的な知識だからこそ効果は大きいのです。ただ、しんどい事をさせているような適当な指導ではないのです。ベゼルさんにはそれだけの力があり、それを信じて一つ一つがんばれば絶対に良かったと思えるはずなんです!

3年生は残りの活動期間が数えられるようになってきている今、とにかく日々に悔いを残さないでほしい。うまくいかない日のほうが多くても、最後にやりきったと胸を張って言える毎日にしてほしい。こんなに自分達の為に一生懸命になってくださる方々がいる事に感謝をしないといけない。こんなにありがたい事はない。

今日頭と体で学んだ事も、続けなければ人間は忘れます。だからこそ各自家で続けてください!コーチもやっていきます!!がんばりましょう!!!