80歳の生きがいは・・・江戸小噺の言葉遊びという日常。

しばらく 顔を見ていなかった 鯛員80歳になられる
太郎(高座名)さんから
電話がありました。

驚いた事に 3月の江戸小噺練習会へ向かう途中で
転んで 骨を痛めて
救急車でそのまま運ばれて 今病院に入院中で リハビリ中とのこと。

もう1つ驚くことは
病院の中で 小噺をいろいろと練っていることを 楽しそうに
話してくれて 暗さがないということです。
頭の半分は 小噺のネタ集めを楽しんでいらっしゃる様子に 聞こえました。

5月には 会の集まりに復帰したいと
それを目標に リハビリもやっているので ご心配なく。とのこと。

身体に 痛みがあるかもしれませんが
それでも 笑いを忘れず 江戸の言葉遊びを楽しむ姿勢に
拍手を送り 1日も早い快復を願います。

何かを頑張ろうと思う時、ご本人に 目標があることは
心強いな〜と思います。
そして 江戸小噺という笑いは いつでも お役にたてることが
嬉しいな〜と 思いました。

太郎さんは ずっと前に こう言いました。
「私はね、江戸小噺を始めて、自分の性格を変える事ができた。ありがたい。」と。

太郎さんは 江戸小噺を考えたり 楽しんだりすることが
特別のことでは なくなって
江戸庶民のように 生活の中に溶け込んでいて
それが 太郎さんが 生きている事でもあるように 感じました。

そして 太郎さんの言葉を 受け取る仲間の存在も 欠かせません。
待ってました!とばかりに 新しい小噺に耳を傾け 聞き入ります。
そして 拍手喝采!

言葉は 分かち合えるからこそ 楽しい!広がりと深みが出てきます。

7月には 町の「ふれあい寄席」に 二つ目柳家花いちさんと一緒に
みなさんと 落語と小ばなしを 楽しむ会が あります。
それも 落語と小ばなしを 一緒に分かち合う場。

ぜひ お近くの太郎さんも一緒に加わってほしいな〜と
期待しています。 

江戸小噺笑い広げ鯛のメンバーは
9割以上、私よりも 人生の大先輩ばかりで 教えてもらうことが 多くあります。

私達は 毎日 言葉を話していますが
日本人として 次の世代に 言葉で伝えたほうがいい事 は 何か。
今 言葉は どこに向っているのか、振り返ることも 必要かもしれません。

江戸小噺が 消えずに江戸文化として 言葉で伝えられてきたことは
それが とても 大切であることを 教えてくれているように 感じます。 
何かの折には、江戸の笑いが 今の私達の心を支えるかも しれない、と。

選ぶ言葉が 日常を作っていきます。
心にとめて みんなが幸せになる言葉を 見つけていきましょう♪