聞きなれない言葉ですが
豊臣秀吉には、そのご機嫌を取る 機知に富み
太閤を持ち上げて 機嫌取りをする 武士がいたそうで
・・それが祖だとか。
男芸者とも 言われます。
太鼓持ちは 俗称で、正式には 幇間。
「幇」は、助けるの意味で、人と人との「間」を助ける
江戸時代も お座敷で お客様と芸者さんの間や
接待する側と される側の間を
取り持つのが 太鼓持ちでした。
雰囲気が途切れた時に、楽しく盛り上げるために繋いでいく遊びの助っ人役です。
今は、日本に7人だけ いらっしゃるそうです。
宴席を開いたところに 遅れて 登場。、
話芸で座を盛り上げて 楽しい雰囲気を作っていきます。
また それだけでなく
小さなスペースで 笑いを誘う一人芝居や
江戸かっぽれの踊りが 入ることも あります。
たとえば・・・
18歳の娘が 神社に行ってお参りする姿が 変わって
88歳になって お参りに行く姿になった時の仕草、
釣りをする与太郎が、糸をたらそうと思って、
うっかり つり糸が 口に引っかかってしまったら・・・(写真)
屏風を使って、中の人に引っ張られていく芸など
随所で 笑いを誘います。
江戸時代は 言葉の遊びに長けていましたし、
こんな面白い職業があったことは 興味深いです。
どんなお客の無理難題も 聞かないといけないそうですので
お客様の生の声に楽しく応えながら
人の心を感じて つかんで 結ぶ達人です。
「池に飛び込め〜」と言われれば 飛び込むのが 太鼓持ち。
そんな時 びしょびしょの服では 芸が続けられません。
でも、旦那さんが ちゃんと前もって 新しい服を 新調してくれていた
そんな粋な 計らいも あったそうで・・・
今回、かっぽれの先生のご縁で 江戸小噺笑い広げ鯛主催での宴席でしたので、
鯛員は 江戸っ子気質と粋が大好きな メンバーばかり。
いつも 地域ボランティアで
「よっ待ってました!。」と 場を盛り上げる側で ボランティアを
していますから
その場の空気は 太鼓持ちさんと全員で 最初から 盛り上がりました。
あ〜ここは 江戸の空気だ!と思って。
その意味では、私たちの 江戸小噺笑い広げ鯛が活動をしていることと
通じるものが あると 感じました。
江戸から伝わる言葉で 人と人が 気持ちよく関わる楽しい場を 作ります。
太鼓持ちさんは その技芸と話術で。
江戸小噺笑い広げ鯛は 江戸小噺とみんなで楽しむ交流から。
太鼓持ちさん この日は、時間も 長くいて下さったのですが
世話役さんからは 「太鼓持ちさんも、
珍しく楽しんだお座敷だった様です。」と聞いて 嬉しかったです。
お互いを受け入れて 気持ちがいい会話は お互いにとって最幸なじかん〜♪
ご縁に ありがとうございます。