4月13日月曜日 午後1時半から
パレットかわにし会議室Aにて
朝から雨。前日のポカポカ陽気から一転気温低め。
前もって前回も参加してくださった男性Nさんが来てくださることはわかっていましたが、今日は何人来てくださるだろうかとスタッフのテンション低めでしたが、
去年5月に呼んでいただいた高齢者施設のKさんが久しぶりに来て下り
スタッフも少しずつ増えて、合計6人で輪を囲みました。(%ニコ女%)(%ニコ男%)(%笑う女%)
Kさん、前に数回体験教室に来てくださったときも熱心でしたし、
施設に伺ったときも「絵」つきのメモをとって積極的に関わっていらっしゃいましたが、この1年の間、ご自分たちで色々工夫して施設で月に2回のペースでゲームを実施してこられたそうです。
去年私が施設に伺ったときも、高齢者の皆さんがとても楽しんでくださりいっぱいお礼を言ってもらって私たちはとても嬉しく思っていましたが、
その後の彼女たちの取り組みはとても評判が良いそうです。
同じ系列の他施設へも出張してゲームを披露。
今年度は宝塚市(Kさんは宝塚市民)のボランティアにも登録予定とのこと。
おしゃべりに花が咲いてなかなかゲームを始められなかったのですが、
せっかくなので、Kさんに施設で行っていらっしゃるゲームを披露していただきました。
まず、耳の遠い高齢者さんのためにスケッチブックに絵を描いて紙芝居のようにして脳トレゲームの説明。
引き続きゲームの名前も大きな字で書いて順番にめくっていけるようにしてありました。見せるほうのページには大きな文字で書いてあるのですが、自分に見える側は「カンペ」として歌の題などのメモが書いてありました。
あとだしじゃんけん
まずはグーパー・グーパーと準備体操から。
高齢者は手のこわばりなどもあってジャンケンすらスムーズにできない人もいるのでこの準備体操は有効だなあと思いました。
指体操
右手だけ、左手だけで数えてから両手一緒に数えました。
そして次に右手の親指を追って数えて、
左手は親指から右手は人差し指から数えるバージョンを数えました。
数え歌
この歌が得意で歌ってくれる方がいるそうでいつもその人に歌ってもらっているという話でした。いいですねえ、そういう人前で何かするとかお役に立つとか気持ちよくなるとかいう「場」が高齢者にも必要なんだと思います。「生きてる」を実感できますよね。
1・2・3も人差し指、人差し指と中指、人差し指と中指と薬指
通常の数え方で歌っているそうです。
そういえば去年伺ったときも半分くらいの人がスリーAのやり方はできなかったなあと思い出しました。それでもあえて諦めずに親指を立てて1とするべきか、悩ましいところですね。そのうちチャレンジしてもらいたい気もします。
私たちは逆にこの数え方になれないのでちょっと戸惑ってしまいました。
いつもと違うことをするって本当に脳トレです。
でんでん虫
スケッチブックボードに大きな字で「でんでん虫」と書いてあるので
「何に見えますか?」などという台詞は無しです、トーゼン。(%ニヤ女%)
グーパー体操、グーチョキパー
これはスリーAとほとんど同じやり方でした。
リズム
ポッポー(%音符2%)(%音符1%)(%音符2%)
Kさんがリズム体操を工夫した汽車の歌
「自分、右、自分、左」に合わせて「今は山中、今は浜」「ポッポー」
「ポッポー」はリーダーが両手を顔の前にあげて手を閉じたり開いたり。
まずは普通列車に乗ってゆっくり、次は特急列車に乗り換えてスピーディーに。
この「ポッポー」がなかなかの人気らしいです。
スリーAでは 昔汽車に乗って出征した兵隊さんを見送った経験のある高齢者がいるので「汽車」の歌は歌わないようにと習った話をしました。
でもきっと、もうそういう辛い体験をなさった高齢者も随分と減ってきているのではないかとも思います。スリーAを開発なさった20年前はみなさん戦争体験者でしたでしょうけど。
次にいつものリズム体操
前回4拍子の歌では「春が来た、春が来た、どこに来た〜〜」のように最後の音を長く伸ばす歌が多く、手だけを動かす時間が多いのでなるべく全部の音符に歌詞がついていて伸ばす音符が少なくい歌はないものかという話が出ていたので、私がいっぱい歌ってみた結果を報告。
「桃太郎」と「鳩ぽっぽ」が歌いやすいです。お試しください。
また、3拍子はいつも「ふるさと」ですが、「ぞうさん」と「こいのぼり」も3拍子です。
「ぞうさん」は若い人しか歌わない歌だと前に言われましたが、こっそり私一人でリーダーしに出かけたときなどにお試ししてみたら結構みなさん歌ってくださいます。
孫育てもしているので歌えるみたいですよ。「こいのぼり」は来月ぴったりですので是非お試しあれ。
お手玉回し
Kさんの施設では単純に右回りをするだけでお金持ちやら心優しい人がたくさん出現するそうで、単純に右回りしかしていないとのこと。
でも、左回りは左手で物事をすることに慣れていない人にとってはものすごく脳トレになるので是非トライしてみて欲しいとお話ししました。
人数確認と玉入れも色々工夫が必要なようです。
人が多いときには風呂敷の上に籠を置いて、足し算複数回と引き算を組み合わせるやり方など色々報告しあいました。
どじょうさん
片麻痺の障害者やリュウマチの患者さんなどにはなかなか難しいゲームだという話になりました。参加者さんの様子をみてゲームを選択する工夫が必要ですね。それでも参加者さんに「はい」と声をかけてもらうという積極的参加の体験もしていただきたいので何かいい方法はないかとも思います。
「現場の声」というのは本当に参考になると思いました。
「竹太鼓」を習いたいとKさん。今日は道具がないからまたの機会に。
もしよかったら、リーダー養成講座にも参加していただきたいです。
ゲームの実践だけでなくスリーAの思いやら理念、心得などの話も聞けますので。
Kさんはこのブログもよく読んでくださっているようで、とても嬉しく思いました。
ありがとうございます。読んでくれてる人がいると実感できると書きがいがあります。
今まで発行してきたニュースレターはいつもこちら側からの情報発信ばかりでしたが、次回は参加者さんからのフィードバックの紙面にしようかと話し合っています。とりあえず、今回参加のKさんと、男性一人で積極的参加者のNさんに原稿をお願いして、お開きとなりました。
他にも「意見を書きたいわ」、とか「私の感想も聞いて」とかある方はどうぞ原稿をお寄せください。このブログのコメントに書いてくださってもいいですね。宜しくお願いします。ただ、あまりたくさん寄せられると、選ばせていただくかもしれませんけど。。。なんていう嬉しい悲鳴を上げれるかしら??? (報告 天野)