皆さまこんにちは。ころころ通信委員のムニュです。

春になっても寒かったり、一気に夏めいたり、体調管理が難しいこの頃です。

ムニュの住む地元では桜の名所があり、毎年春にはたくさんのお花見客が訪れるのですが、最近一気に観光地化が進んだようで、海外の方もたくさん来られます。

ムニュが幼かった頃の街の様子とは、同じようで、少しずつじわじわと変化の波が現れています。
思えば、ムニュの病気が最もひどい時は、どこへ行くにも、どんな景色を見ても心の根底に重いものがのしかかっており、まだ元気だった幼いころと同じ街なのに、うすら寂しく、もう昔のように華やいで見えないのかと絶望しておりました。

そんな思いを何年も抱えた後で、ふと今年も同じように桜の咲く季節に、いつもの街が、幼いころでもない、病気の酷かった頃でもない、また何か違う、でも「懐かしさ」を感じる優しい街に見えた気がしました。

同じ場所、同じ街、同じ花の中で、でも少しずつ移ろいゆく時を感じた気がしました。

病気もあって、ムニュは一度も生まれ故郷を出たことはありません。ですが、まるで遠い旅から帰ってきて望郷の念で自分の生まれ育った街を見たような気がしました。

心も、街も、病気も、まるで永遠にこのままかと思われることがしばしばあると思います。

ですが、たとえ物理的に「同じところ」でも、確実に緩やかに変わってゆきます。自分自身も。耐え忍ぶことも多いかと思いますが、また新しい思いで花を迎えられたらと思います。 
 ムニュ