日本人はなぜ考えようとしないのか —福島原発事故と日本文化—

新形信和より その8

J・F・ケネディ元アメリカ大統領は、原子力のことを
「科学の力によって解き放たれたいまわしい力」であると語っています

この力を爆弾に利用したのが原子爆弾であり
発電に利用したのが原子力発電です
原子爆弾を日本に落とした国の大統領が原子力のことを
「いまわしい力」と呼んでいるのです
原子力を冷静に対象化して見ているのです

ところが、原子爆弾を落とされた国の科学技術行政のトップにいる人間が
1度事故が起きれば深刻で甚大な被害を広範囲に及ぼすような
(スリーマイル島原子力発電所事故や、とくに
テェルノブイリ原子力発電所の事故でそのことは証明済みでした)
危険な原子力発電の安全性を肌で感じると語っているのです

日本語には「肌で感じる」「触覚で判断する」などの
感覚的な言い回しが多く存在します

<スターチスが咲きました>