11日(木)は午後から「作物づくりを楽しむ人のための農業講座」を行いました。講座名は「病害虫対策」で、病害・害虫の発見や予防と除去について講義を受けました。
作物の病害虫被害は、葉の裏や生長点付近は見落としやすく、被害が大きくなるので観察が重要で、観察時に気づくポイントは作物の変色、不自然な萎れ、飛翔している虫、害虫の糞などであることと、バクテリア・虫・ウイルスが原因の3要素と講師が話されました。
病害の発見では、大規模農家では粘着シートで状況をチェックしている。具体の対策を講じることが大事として予防の方法は、病害中防除指針(予察情報)に基づく情報をまず集め、太陽熱消毒、防虫ネットの利用、銀黒マルチの設置、性フェルモンの利用などがあると説明されました。
その後、病害虫の除去では天敵利用、天敵農薬の利用、微生物農薬の利用、天然由来薬剤の利用など有機栽培を前提とした対策のコメントがあり、最後の手段として化学農薬の使用があると締めくくられました。
講師は近畿大学農学部非常勤講師などをされている高橋太一郎さん。氏は過去4年間にわたり、当法人が実施した「農業講座」の講師としてお世話になった方です。