日本語「楽しむ」とは〜江戸小噺を広げる本質を感じた言葉

小学校などで 江戸小噺を紹介する時には
始めに 江戸時代に庶民のことに少し触れて
3つの楽しみがありました。
と、伝えています。

1、人と人の関わりを「楽しむ」
2、言葉を「楽しむ」
3、今ここを「楽しむ」

英語で言うと「enjoy」
訳すと、①楽しむこと ②享受すること とあります。

②これだ!と思いました。

さて、この「享受する」の意味を見ますと・・・
・受け入れて 自分のものとすること
・受け入れて 楽しむこと
・喜びを引き出すこと
・面白がる

これが、楽しむ という言葉の根底にあるとしたら
楽しいと思えない時だって 「楽しもう」に目を向ける事が できます。

苦しい時も 楽しんでみましょうよ
がんばれ ではなくて、楽しもう 楽しもう

中には、受け入れるのが 難しいと感じることも あります。
それも OK.それも 今の自分だと知って 受け入れてみる。
そして 意識のスイッチを 切り替えましょう。
OFFを ONにするように・・・

自分の中で1つの気づきがありました。

私は今足の怪我で 動きがとれません。
それで、受け入れて 楽しくやろう・・・と 思っていたそれは
享受してはいなかった と 自分で思いました。

言葉で思っていても
享受という言葉に 出会った時、「これだったのか。」と 腑に落ちました。

はじめて 「(苦しい状況ではあるけれど)そのことを受け入れて
自分のものにして 楽しもう。」なんだ。私。

苦しい状況だけれど・・・というその自分が感じている気持ちを
しっかり 受けとめていなかったな〜と 気づきました。

それが根底にあっての 楽しもう!なのです。

これは、江戸庶民に そのまま つながります。

何故なら 江戸っ子は いつも 苦しい大変な 状況がありました。
不便で 貧しい生活 多かった自然の天災や病気

江戸っ子は それを享受して 受け入れた上で
生活を 思いきり 楽しもうとしました。

オチで笑える 言葉の遊び「江戸小噺」の その1つです。

自分だけの楽しみ・・なんて 狭い了見ではなく 互いに知らせ合って 
言葉で話して わっと 笑い合って やがて 
みんなの普段の生活の中に普通にある「楽しみ」になっていきました。
 
これが 私が想像する 江戸庶民と江戸小噺。

そんな社会だったらいいな〜と思って
江戸っ子の心意気が根底に流れている 江戸小噺を紹介しながら
どんな時でも だれとでも
江戸小噺を楽しみたい。と 思って 活動を始めました。

人生 のぼり坂あり 下り坂あり 時には まさか!もあり
でも どんな時も 江戸小噺で 「楽しみましょう」という気持ちが
笑い声の中で心を爽やかにしてくれて 
前に進む道を開くように 思うのです。

江戸小噺 最幸です。自分で ナットク。