7月8日夜、無事大阪に戻って来た後、
大変ドタバタしておりまして。。。(^^;)
また明日・11日〜12日と今度は東の方に行って参ります(^^;)
さて。九州から愛媛・松山に移動し、
その後の旅の報告をさせていただきます。
7月7日七夕の朝から、
四国の霊峰・石槌山(石鎚神社)に登拝してきました!
5年程前から、奈良県の吉野界隈(大峰山のある・修験道の場所)に
かなりの関心を頂くようになり・・・
「大峰山は女人禁制で登拝出来ないので、
同じ『役行者』が開祖した、石槌山に登ってみたい!」と
ずっと思っておりまして、
その念願をようやく叶えることが出来ましたぁ〜(^0^)!
私が七夕に登拝しようと決めたのは6月の末・・・
今回の旅に出る直前です。
たまたま別件で用事のあった
知人の伊予西条の方・谷さんにその旨をお伝えますと
「毎年7月1〜10日は、『神様』がお山の頂上におられるので、
『先達のお札』がないと登れないよ」と言われ、
「え!?そうなんですかっ(>0<)!??」と
途方に暮れておりますと、谷さん曰く・・・
「私の知人で、『先達のお札』を持っているおじいさんがおられるので、
その方に相談してあげるね(^^)」と言われ・・・しばらくすると
「そのおじいさん(中野さん ※右上写真の方)が
一緒に登拝してくれるって(^0^)!」という
とっても有難〜〜〜〜いお返事を頂戴し、
それで私はその中野さんと一緒に
お参りさせて頂くことになりました♪
もうその時点である種の『奇跡』は起こっていた訳ですが、
その中野さん・・・御年86歳で、だけど未だ現役でお仕事をされておられ・・・
未だ現役でラグビーもされておられ・・・
物凄くパワフルで・・・だけど、さすが毎年(昭和58年以降)このお山開きの時期に
登拝されておられるだけあられ、その「おかげさま」をいただき、
本当に神々しいおじいさまでした♪
その中野さん・・・
「実は去年7月1日に、足を大ケガして、去年は登れず・・・
その後、足(身体)が弱り、今年登ろうか迷っていたところに、
谷さんから、大橋さんのことを知らされて、
頂上までは無理だけど、途中まで大橋さんと一緒に
お参りさせて頂こうと決めました。」と言われ、
人生というものは、このようにして、縁というものが
ステキに繋がってゆくんやな。。。と感じました。。。
で、ロープウェーを使い、
標高1300メートル程のところにある「成就社」まで行き、
お山に登る手続きをした後、
お山に向かう入口が『関所』のようになっており、
そこで神社の方が先達(もしくは先達が連れて来ている人)かどうか
一人ひとりチェックしておられる場所に行きました。
(※先達じゃない人、もしくは先達に連れて来られていない人は、
例外なしにここではじかれてしまい、登拝することが出来ません)
すると、そこにおられた神社の方が・・・
「おめでとうございます!
あなた方が本日150人目の登拝者です!!」と言われ、
記念品(お神酒と三越百貨店で購入されたという万歩計)を頂きました☆
私はてっきり、50人ずつ記念品を渡していると
思っていたのですが、
どうやら、今年で明治政府の分離政策で「神社」になってから
150年という節目の時期で、それで、150人目だったようです。。。
中野さん曰く
「この記念品は大橋さんが受け取ってください」と言われ、
頂上に登る前から、このお山の『おかげさま』を頂き、
感謝感謝でウルウル状態。。。そして、
中野さんは本当に懐の深いお方やな・・・とまた更に感動いたしました。
で、その関所を越え、少し行ったところにある鳥居まで
一緒にお参りをさせていただき(写真のところ)、
そこから中野さんは
「本当はもうちょっと登れるし、登ってみたいけど、
無理はせんとここで引き返すわ」とおっしゃり、お戻りになられ、
その後、3時間くらいかけて、
私一人でどんどんと頂上まで登ってゆきました。
小雨が降っていましたが、
私は、この石鎚に登っている間、一度も
「ああ、しんどい、登りたくなかった」とは思いませんでした。
こんなにずっと前向きで、
「しんどいけど、濡れまくっているけど、なぜか楽しい、充実している」と
感じ続けているのは、本当に不思議で且つ充実した時間でした。
頂上に近づいて来ますと、雨が止んで来ました。
と同時に現れたのが、岩の上にぶら下がっている鎖です。。。
この鎖の場所は3つあり、
私は迂回路を登らず、全ての鎖を登ろうと決めて
ここまでやって来ました。
この鎖は邪念を祓い、
無の境地へ到る修業の場なんだそうです。
雨上がりホヤホヤの鎖や岩は、ちょっと滑ります(滝汗)。
だけど、先達の中野さんのアドバイス・・・
「ゆっくり、焦らず、まずは両手の掴む場所を確実にし、
その後、足が滑っても両手が支えるから大丈夫」を信じ、
ゆっくりと確実に登って行きました。
2つ目の鎖のところで、正午になり、
そこにあった休憩所で軽くランチを取りました。
谷さんが心を込めて私のために作ってくださったものでした。
ほんと、感謝、感謝で泣き笑いしながら、
食べさせていただきました(ー人ー)☆
谷さんのランチで更に気合いが入り、
2つ目の鎖にチャレンジしました。
その途中、ど〜〜〜しても足をかける場所が見つからず・・・
「ヤバイ!どこに足置くねん(>0<)!」と
ムンクの叫び状態になっていると、
下から、鎖に慣れているおにいさんが
どんどん登って来て、ますます焦りました。。。
私はここで、
「もうアカン。登れない。降りれもしない。正に八方ふさがり!!
私はここで焦って、足を滑らせ落ちて死ぬ。」って思いました。
きっと、死に逝く人ってこのような心境なんかなぁ・・・って
ちょっとその気持ちに振れれたような気もいたしました。
そのおにいさんが私の5メートル位下まで来た時に、
「ちょっと頑張って上に足を置けば、いいかも?」という
岩の凹みを見つけ、右足をえいっ!と上げて、
そこに足をかけてみましたら、
見事☆その苦難の場所を切り抜けることが出来、
後はスイスイ〜と、そのおにいさんと同じペースで
登り切ることが出来ました。
私はこの瞬間、
「生死の苦難を切り抜けた!」という
『人生の歓喜という境地』に一瞬触れたような気がしました。
こんな生死の境目の境地を切り抜けたという
この成功の瞬間を味わうことが、
このような荒行の『醍醐味』であり、
その境地は、荒行を知っている人でないと
分からない心境なんだと感じています。
このような体験を一度でもしておいて、
それを忘れないでおりますと、
日常生活で、いろんな問題(苦難)が起こっても、
「なぁ〜に、命までは取られることないしぃ〜♪」と
堂々とぶれないでいることが出来ます。
正に強靭な心身の確立が、
この荒行というもので急速に出来るような気がしています。
だから私は、荒行(歩き遍路も含む)が止められません(笑)。
3つ目の鎖を登ろうとモジモジしてますと、
石鎚登山にかなり慣れたおじさま方が後ろからやって来て、
「ここの鎖の穴は大きいから、
その穴に足を掛けて登るんですよ」と教えて頂き、
その教えの通りに、そのおじさま方の後ろについて、
ゆっくりマイペースで3つ目の鎖もクリア出来ました。
やっぱり、お先達さんの教え(人様の正しいお話)は
自らの意見(主観)を一切入れずに、
そのまんま素直に聞くのがいいということを、
ここでしっかりと学ばせていただきました。
3つ目の鎖を上がってすぐ頂上に到着しました。
成就社から3時間半くらいかかりました。
頂上には、下の石鎚神社から3つのご神体が上がっていて、
それを、ナント☆直に触れることが出来ました。
私は仏様のことはよく分かりませんが、
そこにおられたのは「役行者」そのものだと感じ、
なんだか七夕の日にやっと出会えた彦星と織姫のような気分でした。
(実際の三体の御神像は「仁」「智」「勇」なんだそうです)
役行者(えんのじょうじゃ)は、
奈良・大峰山(修験道)の開祖であられる、
1300年前の山岳宗教界のスーパースターであられます。
私は、29歳の時に四国遍路を始めて、
奈良の吉野山&洞川温泉界隈にも
強烈な関心を持つようになり、以後、
私の永遠の師匠(恋人!?)は
「役行者」だと勝手に思い込んでマス(爆笑)★
きっと私の遠い祖先・・・私の守護神とやらは、
この「役行者」に深いご縁がおありの方であり、
私自身もこの「役行者」に深い縁を求め続けて来たのでしょうし、
これからも心の拠り所として、この方を通して
『真理』というものを求め続けてゆくんだと思います。
ほんと、分かる人には分かる、分からない人には、
完璧に意味不明な
役行者と私の摩訶不思議なご縁(つながり)であります(笑)。
頂上は霧で覆われ真っ白でした。
一瞬先は闇・・・ではなく、霧。
全ては真っ白で「無」に見えるけれど、
実際は全てを創造する「もと」がある「空」の世界。。。
「ああ、死んだら、こんな境地に行くねんなぁ」と
何となくそんなことを実感し、
頂上には15分いただけで、そさくさと下り始めました。
私は下りもかなりマイペースで歩き、
一回も立ち止まることなく、2時間で成就社まで下りて来ました。
で、ロープウェーで美しい雲海が見れました。
そのロープウェーは、私ともう一人おばさんだけ乗っていて、
そのおばさんは
「私は毎年、ボランティアでこのお山開きの時だけ、
お世話しに来ていますが、こんなに美しい雲海が見れたのは始めてです」と
感動しっぱなしでカメラをバチバチ☆撮っておられました。
そんなかんだで、最初から最後まで
本当に素晴らしい体験をさせていただきました。
ほんと、石鎚の神・・・そして役行者に無条件で
愛されているということを確信を得た、
本当にすばらしい石槌山登拝となりました。
これからも、益々信仰心を磨き高め、真理に覚醒め、実践し、
更に精進して参ります。
ありがとうございました(%笑う女%)(%王冠%)