今日は朝から3年生は岡山遠征を行い、1,2年生はルーキーリーグと練習試合を行いました。

3年生は進路を含めてそれぞれに自分の立ち位置を確認していかないといけない時期に来ています。夏の大会ももちろん大事ですが、それ以上に毎日という時間を大切にしていかないといけないし、今日はその大切さを改めて感じる事が出来ました。

3年生は岡山県の作陽高校さんとの練習試合をしてもらう事となり、まだ出来て間もない津山の人工芝グランドで30分を3本していただきました。卒業生は二人在籍しているのですが、1年生の唯人くんと3年生の隆次くんです。3年生は1年生とのゲームでもあったので唯人くんと出来る事も楽しみにしていたのですが、まさかの唯人くんがファルコ到着と同時に熱中症みたいな形で体調を崩してしまい、試合が出来なかったのでプレーを観る事は出来ませんでしたが、それでもみんなに挨拶と試合の時や後にみんなと話をしてくれる時間もあったりして、がんばっている様子やみんなにイジられている様子を観ると少し安心しました。親元を離れてがんばっている選手ですが、大事な事は親への感謝をきちんと持てているか?という事だし、そういう部分では二人共しっかりと持った中でがんばっている事をうれしく思いました。

今日はとても蒸し暑く湿度の高い嫌な暑さでしたが、みんなにとっての挑戦は時と場を選ばないと思います。もちろんそれは自分も同じです!こういう時でも何かを残す姿勢や考え方を大事にしてほしいと思います!

試合のほうはやはり質の高さを持っている高校生相手にボールを支配される時間が長かったですが、各自の粘りが出せている部分、武器で突破していく部分とたくさんありました。でも、サッカーって『それ以外、それ以上の部分』で勝敗が出てくるスポーツだと思っています。個性はもちろん大事ですが、その個性と個性を繋ぐものがもっともっと大事です。体で言うと『関節』みたいな部分の存在がチームには必要です!みんなが関節になってもいけません。ですが、関節がなければ個性が繋がらない事も事実。最近はそこをすごく痛感させられます。技術だけで補えるならプロにはみんななれるはずです。ドリル練習をひたすらして、技術向上させれば良いのですから・・・。でも、それでは済まないのがサッカーの奥深さなので、そこをみんながどのタイミングで本当に考え、気付き、変えていくか?なのです。

今日は試合でみんなの表情などを観察しながら、また同時に卒業生の隆次くんも来てくれたので一緒に話をしていく事で、本当に大事なものを見つける事が出来ました。

隆次くんもこの作陽高校へ入学し、相当の覚悟で今を、毎日をがんばっています!でも、中学生の時に今みたいな気持ちや覚悟を持っていたか?持てていたか?って問うと、やっぱり『分からなかったはず』と答えてくれました。人間は誰だって経験をして覚えていきます。良い事なのか?どうなのか?を。

大人は経験を先に色々しているから、ついついあれこれ言いたがるのですが、経験をしていない子供にとってそれをいくら言われても通用しないのです!昔は自分も自分の経験を正解のように子供に押し付けてやらせていました。でも、そうではない。それではダメだって事を今日改めて教え子に教えてもらえたし、やっぱり自分で気付くしかないという事を気付きました。作陽高校さんにも、当然全国からサッカーに自信を持った人間が集まってくるし、Jリーグの下部組織でプレーしてきたような選手もたくさんいます。でも、そんな選手が必ず大成するか?と言うと、やっぱり様々な要素が絡み合って途中で折れたり、辞めたりする事もあるのです。。。

隆次くんはとても人間性が成長していました!!その姿勢は謙虚であり、本当に今の自分を理解している感じでした。人に評価されていた昔とは違い、自惚れていた時とは違い、本当に謙虚に、真っ直ぐな考え方でした。

でも、それはやっぱり一旦はうまくいかない経験をし、どん底に落ちたようなショックから這い上がってきたからです。強くなるってそういう事なんです!そういう意味ではやっぱり今の子は甘いと感じる。うまくなる事への覚悟が足りないと言うか、うまくいかない時に何も踏ん張れない、何も抵抗しない、という事になる。そして最も最低行為である『人のせいにする』訳です。自分の夢や目標を、叶えられない周りや環境のせいにして、言い訳をして逃げるという事を簡単にしてしまうのです。

自分は隆次くんにも言ったけど、そんな考え方が出来るようになっているだけでも本当に価値があると思う。一人の人間として大切な事を獲得している。そしてそういう人間になると自然と周りへの『不満・文句』が『感謝』に変わる訳です。それは自分も経験している事です。

不満を言ってる時は、自分の事しか考えていない時なのです。

みんな良くなりたいし、良くなってもらいたい。同じです!でも、プレーをしている、サッカーを選択した本人がそう思わなければ何も始まらないのです。今日の3年生はやっぱり不都合になってくると弱さが出てくるし、投げ出してしまう姿勢も見えた。助け合う前に責任を擦り付け合うほうが勝ってしまう。

正常ではありません。だから改善の余地があり、変化の伸びしろがあるという事なのです!今日のような蒸し暑さはただでさえイライラしてしまいがちになるけれど、自分の目指す形は自分で決めないといけないし、その為の努力を常に、精一杯やれるようになってほしい。今日は高校生のカテゴリーから『謙虚な姿勢』を受けたみんながこれからどのように変化していくか?が大事!

一緒に考えていきます!未来を作るための『今』を大事にしながら、今日何かを得る、今日何かを獲得する習慣からまずは身に付けていきましょう!!