今日はナイター練習を3年生だけでやりました!!

3年生は明後日から夏休みに久しぶりの宿泊での遠征へ行きます。近年は日帰りの遠征が多かったのですが、今年は保護者の方々の同意も得て行う事が出来ます。みんながこのファルコでの活動を思い切りやりきる為に選手自身も遠征を望んでいたし、一緒にがんばりたいと思っています。選手にはこの遠征の目的みたいなものは伝えているし、最高の夏にする為にも覚悟を持って参加してもらいたいと思っています。自分の限界への挑戦をテーマに、各自がどこまでやりきれるか?を出し切ってもらおうと思っています。試合形式の遠征になるので、試合の中で試す訳ですから当然仲間への期待みたいなものは捨てて、この遠征では個々がどれだけの関わりを自らやれるか?をしっかりとやってほしいと思います。そして、その各自のやりきった自信を持って、最終的には大会でお互いを信頼する気持ちで戦ってくれればベストだと思うし、そこには結果も成果も反映されてくるはずです。その為にも遠征で力を抜けばそれだけの結果で終わるだろうし、ここでやりきれる覚悟や勇気を持てばきっとそれも結果として出てくるはずです。どちらで終わりたいか?はみんな分かっているはずだし、同じだと思うので自分自身もその覚悟で参加したいと思います!

今日は最初のリフティングからちょっと動きを取り入れたものをやりました。もちろんボール感覚も重視しながら、仲間意識も取り入れました!途中数名には指摘をしましたが、こういう些細な事に対しても『相手の為に』全力でやれるか?自分の事を優先するか?がモロに出ます。むしろ、『些細な事だから』出るのです。そういう部分こそが仲間を本心で助けるか?見た目だけ助けようとするか?の差です。楽な時にはちょっとした差として出ますが、しんどい時にはそこの差が本当に大きく出てくるものです。そんな経験を何度もしている自分も選手も、もう考えをしっかりと妥協せずにやらないといけないって思っています。

アップはそこからパス&コントロールに入っていきました!ここでは、ファーストDFについても厳しく言ってきているのですが、3年生はここがかなり速く、敏感になってきました。1,2年生に同じ事をやると、棒立ちしている時間も良い準備として整えるようになってきたので明らかにそれだけプレスが速く、ボールを良い形で奪える回数も増えてきました。

そんな練習と試合が繋がってきている3年生だからこそ、試合にも出てくる『細かい部分の修正』を今行っています。パス一つ、ドリブル一つ、受け方一つ、守備一つ、位置一つとちょっとした事ですが、そういう事が積み重なって『必然的』になるのです。偶然っぽいプレーはたくさんあったりしますが、それは観る人が思っているだけで、こういう細かい部分を少しずつ意識していくと、それが繋がって大きな結果に繋がるからそれが偶然に見えたりするものです。でも、この細かい部分の修正から向き合っている自分からすればその偶然っぽい事も必然的に見えるし分かるようになってきているので、この共有している時間を尊重し、大事にしたい。だからこそ、選手もこの一回、一瞬にもっともっと色々な思いを懸けてほしいのですが・・・・まだまだ甘く、弱く、浅はかな選手は多いし、現時点では自分の思いや考えが届かないような感じは受けます。

ただ、今日も卒業生の尊志くんが来て一緒にがんばってくれたのですが、その尊志くんにしてもファルコの時にはこういう考え方に同意はしてくれていませんでした。どちらかと言うと自分の感情優先だったし・・・それが今では後輩の為に一生懸命に相手をしてくれるし、それが自分の為にもなっているのです。そういう考え方はやっぱり数年してから分かったようで、今の目の前の選手達に伝えたい事を100%伝えきるのは難しいという事です。ですが、自分の思いを100%伝えなくても、伝えた事が10%であっても、選手が後の経験でその10%を自分で100にしていくような経験をするのです。自分は先を見据えての逆算をしていく立場なので、そうなる事は分かっているのです。今、必要な事を今伝えていくと、先で自分じゃない指導者に出会った時に教えてもらう事をまた期待し、それがないと指導者が悪いとか批判になるのです。それならば後で教えてもらって今の自分を批判してくれるほうが、長くサッカーをやっているという意味では正解だと思うし、先で楽しいと思うならば今自分が嫌われる事なんて全然平気です!

今の3年生に、2年生に、1年生に、と伝えるべき事はやっぱり違ってきます。理解している事に差があるからです。でも、もちろん全員ではありません。2年生でも早く理解している選手もいるし、3年生なのにまだ理解していない選手もいます。選手にはそれぞれのタイミングがあるし、だからこそ個別の時間が必要になってきます!指導者って何か全体に言ってる時しか見られていないと思うのですが、実は個別にかなりの時間を割いていると思います。そういう時間があるかどうか?が選手との信頼度にもつながっていくと思います。

夏休みは昼間の活動を利用して多くの選手と多くの時間対話出来るのが本当にありがたく、今日も学年を別々でやれる事でより多くの対話が可能になります。対話するからこそ分かる、見える事ってたくさんあるだけに選手同士でももっとしないといけないのに選手間の対話がなさすぎると自分は思う。一緒に戦う仲間と対話出来ないでうまく出来るはずがないのに、またそれを聞いても分かっているのに行動に移せない弱さ・・・ここですね、本当に。

今日も何度も何度も途中で指摘を入れ、改善を入れ、修正を入れました。

みんなは練習の一本一本への思いが軽いし、緩いし、浅い。練習だからこそ、必死に自分を改善しようと努力してほしい。今日という、今という時間を大切に、全力でやる人間にこそ変化した、成長した明日が来ると思う。勝手に、時間だけを費やして変化するような・・・身長のような成長は努力で成り立つものではないし、そんな変化は自信にはならない。自信とは、何かを必死で目指し、努力でしんどい時、嫌な時を乗り越えた時にだけ起きる。

みんなはうまくなりたい、強くなりたい、自信を持ちたいと理想を言う。

でも、失敗はしたくない。怖い。という現実。

このギャップを埋める為にトレーニングをしているのです!トレーニングをやる意味、価値は自分の考え方で決まる。指導者である自分は『目的』を持ってトレーニングをするのですが、選手がそれを受け身になってやると何も残らないって事。選手にも選手の目的が必要で、その為のメニューが『手段』にならないといけない。与えられた事を与えられた通りにこなすだけでは練習をやっている事全てが『目的』となり、手段がなくなる。手段のないものは自分の中に残らないという事。

練習を手段と捉えられる選手になれば間違いなく毎日成果を残していく。そんな選手を生み出していく指導者にならないといけない。足りない自分を自分で変えていく。自分自身、普段のトレーニングをする時間を大切にしていこうと思う。