まちの可能性を考える〜新しい“地縁”の楽しみかた!(その4)

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ゲスト3人への質問・感想と、それぞれからの回答
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● まちづくりは職住近接のリーダーが必要なのかな。住宅地でまちづくりをするには職のない我々(シニア層)が先頭に立たなければならないのかな?

−僕は誰が旗振り役でもいいと思います。ただ、四角くなく丸い発想ができる方がいいと思います。地域性はあると思います。昔ながらの風習などが色濃く残っているのなら、先人の風習をどうやって今風にアレンジするか。新興住宅地なら、交流する機会はどうやったら子供が楽しめるか。企画する側の思いが強すぎると伝わりにくくなりますよね。(中井さん)

−個人的には「そんなことは、ない」と思います。やりたければ、やればいいし、義務感でやるのであれば、やらない方がいいと思います。はい、シンプルに、「やりたい」のであれば、「やればいい」と思います!(JOEさん)

−そもそも、という話になっちゃうのですが、「どうなったら“まちづくり”ができた!」って言うのか、ここが人によってまちまちだし、曖昧だったりすると思うんですね。経済的な活性化の話をする人もいれば、子どもの育てやすさを言う人もいれば、福祉の充実を言う人もいたり。

なので答えるのが難しいんですが、「個人的には」ということでお答えすると、僕は「みんなが言いたいことが言えて、やりたいことをできる」まちになったらいいなぁと思っています。言いたいことを言うためには、ちゃんと聞いてくれる人がいたり、そこに遠慮せずに言える関係性があったり、「親友には言えないけど、おのおじいちゃんには相談できる」みたいな色んな関係性の人とつながりがあったりみたいなことが必要です。やりたいことをやるには、無茶なことでも否定せずに応援してくれる人がいたり、物理的にできる環境があったり(リスクが少ない等)、「別のまちではなくここで」という愛着があったりということが必要です。さらには、言いたいことややりたいことが、ムクムクと沸き上がってくるような、他人の刺激(「俺もやりたい!」という憧れとか)があったり、日々の仕事や生活に忙殺されすぎて、その気持ちに気づけないということが少ない、というのも必要だったりします。…と、まぁ理想が非常に高いのですが(苦笑)、こういうまちって、いいまちだなぁと僕は思います。

そういう前提の上で質問にお答えすると、とりあえずは「やらなければ」ということを頑張るよりも、「自分がやりたいことを率先してやる」ことをひたすら見せるのがいいんじゃないかと思います。なので、「リーダーになる人を見つけなければ」「自分たちが先頭に立たねば」と考えるよりも「こんなことしたら面白いと思うねん」「これ前からやってみたかってん」という自分の満足を全力で追及すればいいんじゃないかと思います。さらには誰かが何かしようとしだしたら「ええやんか、やれやれー!」と誰かの満足を全力で応援してあげる、ということも一緒にやるといいんじゃないかなと。まぁあくまで僕の考えるまちづくりの方向の上で、というように受け取ってもらえれば。

まちづくりには「2+3=□」みたいに「これが答えだ」という特効薬的な正解はないと思います。あるとすれば「○+△=5」みたいな「この場合はこうかな」という最適解かなと。なので、自分たちなりのまちづくりのイメージの上では、色々な答えがあると思います。これも大喜利で考えてみると面白いかもしれませんよ(笑)。(梅山さん)

● みなさんのお話、非常に興味深く聴かせてもらっています。私自身、頭がでっかちになっていて身動きがとれなくなってしまう方なので、動き始めることのきっかけはいろいろあって良いのだと、たくさん感じさせてもらえるきっかけになりました。

−その通りだと思います。誰かと一緒にすると楽しさは倍。苦労は半分になりますよ。(中井さん)

−ありがとうございます。理想ってあるけれども、今の自分が地続きで始められることを気楽に初めてみると、意外と遠くに行けたりして面白いかもですね。(JOEさん)

● 地域の情報が会場からどんどんつながっていったのがよかったです。

−本当に「LINK」してくれたことはよかったです♪(中井さん)

−本当に!私も良い情報をゲットできました。前に座って話していましたが、心はお客さまでした(JOEさん)

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以上です。
中井さん、JOEさん、梅山さん、当日ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!