文武の不確定性

文と武は逆の働きとなり、同時には成り立たない。
教える側は武を示しつつ、文を説く必要があり、多分の工夫が必要となる。

よく説明しようとすると、心が停まり即身体が停まってしまい、武の働きが消えてしまう。
よく技をかけようとすると、無心となるので、口(くち)が停まり説明が滞る。

量子力学で、不確定性原理として説明してある。
位置を明確にしようとすると、その速さの絶対値が不明確となり、
速さを明確にしようとすると、その位置の絶対値が不明確となる。
その位置と速さの標準偏差の積は一定値以上となる。

本当にその積は一定値以上に下がらないのか。
突き詰める必要がある。

稽古も同じ。

文と武の積を下げていくことが上達ともいえる。