今日は朝から自由参加の紅白戦を行いました!!

世間は大切なお盆休みで、普段はなかなか家族で出掛けられないという事もあるだろうし、でも反対に色々な事情で出掛けられないという事もあります。そういう時期なので自由参加という形で集まってくれたメンバーだけでサッカーをしようという今年のやり方でした。昨晩は強い雨がまた降ったのでグランドが心配でしたが、朝には天気も回復していたし、良い状態に戻っていたので、今日は紅白戦を行いました。

それでも家族や友達、恋人?!とも出掛けている子も多かったので、人数は16名だったので8対8でやるようにしました。終わってから三枝くんがグランドに顔を出してくれたのですが、学校で体育祭の準備をしていたようです。3年生にもなると行事ではリーダーになっていくので色々と大変な中ではあるけど、どういう場であっても自分が出来る事を精一杯やる事!!それが後悔しない一番の方法なので、3年生にみんなも行事やクラスの仕事には積極的に参加をしてほしいと思います!

天気は回復して非常に蒸し暑い中ではあったのですが、やっぱりこういう中で試合などをやっていくものだし、『きつい中だからこそ』という考え方が大事です。人間って弱い生き物ですから、『考える力を持っている』にも関わらず考えずに楽なほうへ流されていく・・・そしてそれが習慣化されていくものです。気が付けば楽を選び、気が付けばやっていた。みたいな子が本当に多いです。そして、それが『サッカー』では困るのです。

いつの間にか、とか気が付けば、ではなく『これが好きだから!』みたいな『確固たる芯』の部分を持っていないとこういうしんどい時期は乗り越えられません。みんなの中にはそれがすぐに浮かぶ何かがあるでしょうか??

自分もそうやって考えてみると、みんなと同じ中学生の頃って『相手を抜いてゴールを決める』プレーがとにかく大好きでした。それをずっとイメージし、色々な角度だったり、シュチュエーションをイメージしてトレーニングをしてました。今みたいなDVDだとか動画がある時代ではなかったので、自分の頭の中のイメージを信用して、そのイメージにどれだけ近付けるか?という挑戦をずっとやっていたと思います。

そして高校生になるとより厳しい環境になり、体も技術もなかなかついていけない中でもやっぱりサッカーが好きで仕方なかったし、どんなにしんどくてもサッカーを休みたいと思う事はありませんでした。うまくいかない日は後悔や反省をしたけど、また次の日になればサッカーがしたくなる。そういう日々の繰り返しでした。そんな中で自分はうまくなりたい、強くなりたいという気持ちを『行動』に移しました。トレーニングをして、自主練習をして、なりたい自分へと近付けていきました。

そんな自分が今はコーチ(指導者)として、サッカーを伝える立場になっているのですが、やる楽しさから、伝える楽しさへの変化は相当大きなものでした。最初は自分がやっていた事をやらそうとして、その出来ないギャップに腹を立てている自分がいましたが、自分の知っている知識だけを教えても自分を越える選手には出来ない訳で、それが選手にとってはプラスではないような違和感を感じるようになりました。そこからは伝える事の勉強だったり、言葉の伝え方、言葉の意味などを勉強し、サッカーでは足で扱う技術を取得しなければならないのですが、指導者になると伝える言葉の技術が必要だと感じました。やる事は違っても、やるべき事には違いはない。そう思うようになった今は、指導者も選手も努力の仕方だったり考え方では同じなんだと思うようになりました。

だから、自分が良い指導者を目指し続けてアクションをすれば、自然と子供もそうなっていくだろうし、自分がまず手本となっていかないといけない責任感を感じています。そこから指導者としての葛藤も続ける中で、今は『選手としての責任』も必要である事を見つけました。選手には選手をやる事の責任が必ず必要であるという事。そして、責任を持った指導者と選手とが出会ってようやくスタートラインに立てるんだと思うようになりました。

今のファルコはまだ全員とその関係を築けているとは思えません。選手が自分自身の責任を何であるか?を理解していないからです。好きだからやっているという事、上達をする事への努力をする事、仲間と協力をする事、考える事、気付く事、プレーで表現する事。実はたくさんあります。そしてその裏返しが指導者の責任なのです。もっと好きにさせる事、さらに上達させる事、仲間を意識させる事、考えさせる事、気付かせる事、プレーで表現させる事、です。お互いにその立場を理解し、一緒にがんばる事が出来ればきっと良いチームになると思います!

どちらかがどちらかに依存して任せるから楽しさを見失うのです。

今日みたいな選手とフラットな関係になって一緒にサッカーをすれば誰のストレスにもなりません。理想はこうなる事ですが、みんなの低い基準に任せるだけではやっぱり楽だったり、自分の都合を優先してしまうのです。仲間の為に、という考え方がまずしっかりと根付いていかないとサッカーはうまく出来ない、機能しないと思います。集団の中で自分がやるべき責任とは、人に迷惑を掛けないという事だけでは済まされないのです。ここで止まっている子が多いのですが、人に迷惑を掛けない以上に、人の為に何かの力になるのが社会の中の一人の人間としての責任だと思います。それが出来るかどうか?は『人に敬意を持てる』事です。それがなければ人を見上げたり、見下したりするつまらない上下関係を持ってしまうのです。そうではなく、人と大切に出来る、思える人になるのです。そうすればパスは繋がり、心も繋がり、サッカーをうまくやる以上の結果と成果が出てくるはずです。

今日は久しぶりに3学年が混在してサッカーがやれました。自由に動く3年生に比べ、相変わらず『僕はこのポジション』と決めて動けない1,2年生との大きな差を見ました。そうやって自分で考えて、自分から生み出せない力の1,2年生を今後どこまで引き上げていけるか?は本当に楽しみな所です。まだまだサッカー選手としては半人前のみんなを一人前にするのは難しいですが、それが育成年代の指導者として大切なテーマだと思うのでこれからもがんばりたいと思います!