朝は6時半起床だったのですが、早い子は5時ぐらいには目が覚めていたようです(笑)

しっかりと朝食も食べました!!やっぱりこういう夏場の試合って食べない選手はすぐにバテます。当たり前ですが、食事って体の資本となるエネルギーの源ですからガソリンがなくなれば車は動かないのと同じで、食事が少ないと当然体も動かなくなるという事です。その事もみんなに伝えて、『食べるのがきつくてもここでしっかりと食べておかないと試合で底力は出ないぞ!』という事で素直なみんなは一生懸命食べる事もがんばりました!当然ですが好き嫌いで食べない事は作っていただいた宿の方への無礼にあたりますから、絶対に残さない事を条件にしていたし、みんなそれを守って時間は掛かり、全体のごちそうさまには間に合わなくても最後まできちんと食べきる事をやり終えました。そして多い子は初日の夜も、二日目の朝も4杯を食べるというすごい食欲を見せました。でも、それは食べるという事だけではなく、やっぱり二日間を通してがんばる、粘るプレーが出来ていた事でその食べる事がどれだけ大切か?を証明してくれました。ちなみによく食べたのは初日MVPの大翔くんでした!!

初日は4チームグループの中で2位という結果だったので上位トーナメントとなり、朝一の9時キックオフでした。朝なので、なかなかすぐにテンションが上がらなかったのですが、それでもしっかりと食べていた甲斐もあって、みんなよく動けていたと思います!

上位トーナメントはさすがに簡単には勝利出来ない相手ばかりでしたが初日の最終戦は敗戦したものの、『めちゃくちゃ楽しかった〜〜!』という感想が出てくる試合だっただけにがんばれば良い思いが出来る事も知ったみんなはこの日も本当によくがんばりました!最初の試合は個々がバラバラで、その個々だけでやっているような試合でしたが、時間が経過していく中で試合以外の場所でも仲良くなっていくと自然と試合の中でもお互いを呼ぶ声が増えて、チャンスが増えて、仲間の為に体を張ってくれたりして、どんどんとサッカーになっていきました!!そしてこの日も仲間の為にがんばる選手が多く増えて、試合に出ている子はもちろん、出ていない子も、自分に出来る事を考えてやってくれたりしたり、10名しかいないチームはうちだけでしたがその10名がチームとして動けた事は大きな成果でした!

初戦の相手は非常に厳しい監督さんのチームで、ハッキリ言ってその怒号は対戦する小学生のうちにとっても大きな影響を与えられました。大声で子供をののしったりする事を当たり前にされるチームだったので、子供はその目の前で怒鳴られる姿に萎縮している感じでした。その様子を観て、堀金コーチとも話していたのですが良い試合、素敵な試合って自分達だけで出来るものではない事を再確認しました。相手も全力、審判も全力であってこそ成り立つものだと分かったのです。

初日の最終戦も相手は選手も指導者も真摯に戦ってくれたからこそ楽しかったと思うし、この日の2試合目もそうでした。主役が選手であれば良いのですが、たまに主役が指導者になったり、最悪の場合観客のはずの保護者の方々が主役になってしまうような場合があります・・・。がんばってほしい願いは理解しますが、だからこそ見守る必要があります。大人の感情を子供にぶつけるのはやっぱり間違っていると思うし、子供ががんばる為に大人はその環境を作らないといけない。大人が無理に感情を高ぶらせて、がんばらせて、押し付けるのは子供にとってはストレスでしかありません。もちろん強く、うまくなっていく為にうまくいかない、がんばらないといけない時はありますがそれも含めて『自分で気付いて自分でやろうとする』事が大切なんだと思います。

2試合目は最終戦となったのですが、この遠征で一番チームとして機能した試合だったと思います!パスも繋がり、ボールが動く。また仲間も動くサッカーでした!!結果は0−0だったのですが、シュートは10本以上は打ったと思うし、そのシュートも全て打たされたようなものではなく、本当に意図を持って打てていたと思います!

守備も安定していて、ボールを自分達の後ろにいかないようにしてくれていたし、とても素晴らしい集中力でした。お互いに声もよく出ていたし、特に中町FCさんのメンバーの声がすごく力になっていたと思います。普段から責任感を持ってサッカーをしている感じが強く出ていて、チームが苦しい時にがんばろうとするのがよく見えました。もちろんそれだけではなく、その周りが空回りさせないように反応する事でチームはチームとして機能したし、みんなが試合を自分の意思でやっている感じでした。たった二日でここまでの試合をやれたのはすごいと思うし、みんなの意識がいかに高かったか?!というのが分かりました。

練習でしか顔を合わせていないみんなが試合という形で各自の良さを出し合えたのは本当に良かったと思うし、こうなればサッカーって誰とでもうまくやれるんだろうな〜と子供から学ばせてもらいました!

二日間は本当にあっという間でしたが、得たものはかなり多くありました!

自分自身が得た事は多くありましたが、選手自身はどうだったかな?と思います。試合でのがんばり、合間の過ごし方を見ていると何かは得てくれていたと思います。サッカーって自分達で考えてやるものだという事を認識してくれたと思うし、それは良い成果だけではなく『うまくいかなかったから気づけた』子もいるはずです。それが大事なんです!全てがうまくいった経験から得られるのではありません。うまくいかない時間もどう向き合って、どう考えるか?でうまくいく経験へと繋がるのです。たまたま、何も考えずに、出た結果なんて何も残りません。各自で嫌な思い、悔しい思い、うまくいかない思いを経験した上でさらにそれを越えるがんばりから成功経験をする事が大事なんです。過保護に育てられ、失敗をする事の免疫がない子供が増えてきている中で、『自身で獲得する』事の意味を少しは理解してもらえたのではないかと思います。本当にたくましくなったし、成長したと思います。

一緒に帯同出来た事で学ばせてもらえたし、堀金コーチも今後のエリート塾の練習のヒントをたくさん得たはずです。無事に全員を各家庭へ帰した事でホッと一安心ですが、今後も大事な選手を一人一人育てていけるようにがんばりますのでよろしくお願いします!

選手の皆さんは全力プレーをありがとうございました!!また機会があれば一緒に遠征、試合をやりましょう!!!