今日はナイター練習でしたが、昼間のゲリラ的な雨によってグランドは水浸しになって使えませんでした・・・。そこで体育館をお借りして練習を行いました!
ミーティングで決めた事を実際にトレーニングという形でやっていく最初の練習の場だったので、どうなるのか?が楽しみでした!自分はこの時期は『基礎工事』という感覚で『土台を広げる』事を目的にやっていこうと考えています。3年生とは全く違ったカラーを持っている2年生にはやらなくてはいけない事がもちろんあるし、1年生にも違った形でやらないといけない。そんな年々違うカラーに対して自分がどのようにアプローチしていくか?は難しいものですが、それが指導者の醍醐味でもあると思うので、がんばってやっていこうと思う。
今日は最初に夏休みの宿題をきちんと提出したのか?という事から確認をしてスタートしました。やるべき事をやる、という自覚や責任の中での話です。学生であるみんなは宿題は絶対にしないといけない事だし、それをどんな理由であれやらなかった、忘れていた、なんて言い訳はきちんとやっている人間に対しても失礼だし、自分だけの事では済まされないのがサッカーというスポーツ。チームでやっている事としてみんなで考えていくべき課題です。
今日はトレーニングとしては、最初にリフティングで『技術の部分』を集中して行ってもらう為に、短い時間でやってもらいました。アドバイスとしては『面を真上にする』事を言いました。何も材料のない状態で、考えさせるのではなくある程度の材料を渡した上で、自分で考えるような形の大切さを今は追求しながらやっています。
伝わっているかどうか?は分かりませんが、子供が変化していくような声掛けやタイミングを考えながら見つけていきたいと思います。
その次はパス&コントロールをしました。今の1,2年生のサッカー感覚は最初に聞いても分かったけど、チームスポーツであるサッカーにおいての自分が楽しいと感じるのは『思ったプレーが出来た事』でした。3年生に聞いたら絶対に違う答えになっているはずです。もちろん3年生が正解という話ではなく、『自分の事が優先』された考え方でサッカーをやるからうまくいかない事がたくさん出てくる事を分かってほしい。仲間が今何をしたがっているのか?どうしようとしているのか?などを考える、思いやれる選手にならないとうまくはサッカー出来ないよ、という話はしました。
自分はあまり練習の中にドリル練習というものは取り入れなかったのですが、やっぱり必要に応じてしなければいけないものだと痛感しました。ボールが蹴れない、止められない、運べない、考えれない・・・では『自由を与えた』としても何をしたら良いか?すら分からない子が本当に増えている事を感じたのです。
だから基盤、基礎、ベースと呼ばれるような事は最低限教えないといけない事が分かったし、だからと言って『教えすぎない・与えすぎない』事の微妙な所を今後も探りながらやっていくしかないと思っています。とは言っても、何が正解か?なんて指導の中ではないと思います。素晴らしい言葉や練習メニューがあったとしても受け手である選手のほうが内面的に何かがあって落ち込んでいたりすると、こちらが何を言ってもブロックするのです。そういう選手のタイミングもあったりして、自分が伝えたいタイミングで何かを伝えるのは困難ですが、やるべき事の線引きだけはきちんとしてやっていきたいと思います!
今日はパス&コントロールをしてから、実際に4対4のゲームをしました。
そこでも、見ている部分は変える事なくアップからやっている『動き出し・体の向き、もらうタイミングと角度』などにこだわって訂正をしたりしました。選手の中ではまだ『癖』だけでサッカーをやっているのが多い。これまで教えられた、言われた事を体現してきた記憶でサッカーをやっているから『自己流』みたいなプレーがどんどん入る。出して良い所と、そうでない所ぐらいは分けないと結果も成果も出ないままになります。
ゲームでは練習で関わっていない、考えていない選手がそのままゲームの中で関われていないし、考えていないから『パスをまず受ける』という『無意味な動作』が入ってしまうのです。ただ、今は焦らずに出来ていない部分よりも、『出来た一つの成功』を残してやれるようにしたいとは考えています。
ただし、勘違いしてほしくないのは『最低限のベースがあってこそ』だという事。
何でもかんでも、その子の出来た事、って話になるとチームみんなのテーマがズレるし、好き勝手なプレーとなってしまう。サッカーはどんな時であれ、チームの中に自分がいるんだから、チームの為に何かをやる事から始まる。
自分優先ではなく、自分の都合でもなく、隣の仲間の為に、前後の仲間の為に、って気持ちを持ってほしい。技術的な要素も絶対的には必要だけど、それよりも『仲間との信頼関係』を含めた『コミュニケーション力』はもっと必要。一人ではサッカーは出来ないし、一人では良いプレーも、やりたいプレーも出来ないって事。仲間がいる事のありがたみを感じ、その仲間の為にプレー出来る選手の数が多いだけ、強いチームは出来ると思っています。どんな選手になりたいか?は各自で良いのですが、『サッカーをやる以上はしなければいけない事』という事も全員が自覚してほしいのです。
学校や家での生活も含め、チームで掲げた『当たり前の基準を高める選手』という事を念頭に置いたまま、出来る事だけではなく、苦手な事でも自分の中でしなければいけない事ならば絶対にやるという強い信念とか、強い気持ちを持つようにしよう!
サッカーはしなければいけない事が実はたくさんあるスポーツ。生きていく中でも同じ!しなければいけない事はいっぱいある。だからたくさん考えて、頭も体も使えるサッカー選手になりましょう!!