「シンプルに考える」

今回、東京に来た理由は

今や5億人が使っている『LINE』を立ち上げをされ、

絶頂期の今年3月にLINEの社長を辞め、

新しい会社で更なる事業を展開されておられる

森川亮氏の講演を聞きに行くためです。

私は未だパケットし放題ではない『ガラケー』愛用者で、

スマホもipadも持っていない

ガラパゴス諸島的な人間ですので(笑)、

『LINE』なんてさらさら興味なかったのですが、

周りがどんどん『LINE』をし始め、

いよいよ『LINE』をせなアカン状態になって来ましたので、

先日こっそりと『LINE』がパソコンで出来るように

パソコンに詳しい兄に設定して頂きました(^^)♪

という経緯でパソコンで『LINE』をしておりますので、

レスポンス(返事)はかなり遅いですが(^^;)、

ボチボチ文明の利器をこなして行きたいと思います。

で、倫理法人会&政経倶楽部連合会の仲間で

大親友の松下いづみさんが、

すごいことに、森川亮氏に直談判か何かをされ、

政経倶楽部連合会の東京支部例会で今日・3日夜、

森川氏の講演会をして頂くという約束を取り付けられました。

はじめは、

「ふーん。LINEしてへんし。。。

IT系の華やかな業界、興味ないしぃ。」と

完全スルーしていたのですが(笑)、

ひょんなことから森川氏の著書『シンプルに考える』を

チラ読みしまして、「この方は凄い。。。」と直観し、

たまたま先日東京で森川氏の講演を聴きに行かれた

商工会議所青年部の大先輩“パンチョ美馬さん”に

森川氏の本をお借りして、東京に来てから一気に読破致しました☆

今回はこの『シンプルに考える』の内容の一部を

ご紹介させて頂きたいと思います。

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「『あれも大事、これも大事』と悩んではいけない。

表面的な価値に惑わされることなく、

『何が本質か?』を考え尽くす。

そして、もっとも大切なことに

すべての力を集中させる。

僕がやって来たことは、この一点に尽きます。」

・・・という言葉が本の最初に書かれています。

「ユーザーのニーズに敏速に応え続ける」

というシンプル且つ明瞭なビジネスの「本質」のみ

追求し続けるということです。

ですので、出来る限り会議はしない、

出来る限り人材評価はシンプルにする、

理念や戦略は出来る限りシンプルにしつつ、

それに捉われ過ぎない、など

「ユーザーのニーズに敏速に応え続ける」ことに

直結しないあらゆることを排除、

最小限にし続けられたとのことです。

特に印象に残った内容として・・・

①「(社員さんで)すごい人の共通点」ということで、

・すごい人は、自分の感性を大切にしつつ、

自分の好きなことだけやっている

・すごい人は、自分がいい・面白いというものを

徹底的に追求してやっている。

だから諦めるとか我慢することをしない。

・自分が好きだからこそ、徹底的にこだわり、研究し、練磨し続ける。

・感性を磨き、腕(技術)を磨き続ける。

・そして最も重要なことは

「ユーザーの気持ちが分かる」ということ。

だから「独りよがり」がない。常にユーザー側の立場に立っている。

②優秀な人ほど、喧嘩をしない。

(=勝ち負けにこだわり、喧嘩する人はダメな人)

優秀な人もカチンと来たりするが、

だけどすぐに気づく・・・

「私は喧嘩がしたいのではない、

いいものを作りたいだけ!」

そして喧嘩を止めて、議論をし始める。

どちらの意見がユーザーのためになるか?と

ひたすら議論をする。

喧嘩している時間がもったいない。

そんな時間があれば、いいものを作る時間に費やす。

いつまでも喧嘩をする人は

「勝敗」がつくまで、一歩も譲らない。

何故そうなるのか?

それは、「自分の正しさ」を勝ち取るためにやっている。

つまり、自分のため、自分の正当性を得るためにやっていて、

ユーザーのために戦っている訳ではない!

「いいもの」を作ろうと思ってやっている訳ではない!

それが(ビジネスの)『本質』からずれているということである。

③差別化は狙わない

〜ユーザーは「違い」ではなく、「価値」を求めている〜

何故なら、差別化は本質的ではない。

差別化=他のものとの違いを際出させること。

だから「他者の商品」「ライバル企業」に意識が行ってしまう。

ユーザーに意識が行かなくなってしまう。

ユーザーが求めているのは、「違い」ではなく、

「価値」である。

自分にとって「価値」がなければ、

どんなに際だった違いがあっても見向きもしない。

な、なるほど。。。☆

さすが「シンプルに考える」という本だけあって、

とっても分かりやすく書いて下さっています。

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読後の雑感としまして、

「あれも・これもの多角化経営ではなく、“一点集中”の経営」に

シフトチェンジしているんやなと感じました。

つまりこの経営(経済)という分野においても、

時代の『陰陽の反転』が起こっているんやな・・・と実感☆

「あれもこれもします!出来ます!」は

あれもこれも中途半端で、個性がありません!と

内外に吹聴しているようなものです。

今の本業だけでは食っていけないから、

あれもこれも“手当たり次第”やっているのは危険です。

本業の幹の部分から派生した、枝葉の事業は

関連性があり、大きく観ますと、一個の事業体ですが、

全く別分野に参入することは危険であります。

「枝葉・異分野ではなく、元(本)を常に大事にしよう」

「何のために今そのビジネスをしているか?常に大事にしよう」

「何のために」という根幹の部分の重要性を、

森川氏の著書では貫かれています。

逆に言いますと、この「何のために」や

「誰のために」がずれている・・・時には無くなってしまっている

会社や経営者(人間)が多いということです。

その根っこの部分がなく、根なし草状態になっているからこそ、

人間は迷い、彷徨い、不幸になって逝くのです。

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LINE株式会社は、今じゃー、有名企業ですので、

優秀な人材を集めるのは比較的簡単でしょうし、

しかもIT関連の企業ですので、

技術革新(変化)のスピードがめちゃくちゃ速いですし、

そこで働く人の殆どが、

ITに関する高度な技術や能力が

必要であろうかと思います。

例えば、所謂「単純作業」や、「力仕事」は、

多くの人が出来ることですが、

IT関連の高次産業は、比較的限られた

人しか出来ない仕事であります。

ですので、大阪・河内の中小企業(町工場)で

この森川氏の提唱するシンプル理論が

100%ハマるとは思えませんが、

新しくてそしてビジネスにおいて最も根本的である

「ユーザー目線&中心に全てを決めて進んでゆく」という

経営・業務スタンスは大いに参考になると感じました。

とにかく、『不易流行』で、

変えない・変えるべきでないところは変えないで、

変えるべき・変わるところは、ドンドン捨てたり、吸収したりして、

変えなあかんなぁ〜と改めて感じました。

たまには大都会・東京に来るのもいいですね。

東京は、いろんなもの・人が、圧倒的に集まっています。

大阪はやっぱり、大都会ではなく、「地方都市」ですよね。。。

さて。

これから森川氏の講演を聴いて参りま〜す(^^)♪