「LINE」森川 亮氏 講演会 後編

前半で記載した内容も含め、

森川氏の講演後、改めて今日、考えてみました。

以下ご参考までに。。。♪

・・・世の中には、例えば絵が上手いとか聞き上手など

というあらゆる『能力』というものが存在しますが、

それらの能力を更に一段上を行く(一段深い)能力の一つは、

『自分以外の他者が持つ能力を認め尊重出来る』

ということなんだと感じました。

「マネンジメント」というものや、

「リーダー」という人の存在意義&

本来の意味とは、

『他者の能力を引き出したり育んだりしながら、

ホウボウから集めて一つに束ね、

その一つの大きな力でもって、

あらゆるものを生成発展させてゆく存在』なんだと思いました。

森川氏は元々技術畑を歩まれ、

所謂「オタク系」な感じなのですが(笑)、

自らの技術の錬磨や自己満足のみに走る内向き思考ではなく、

「何でも喜んで受けよう・吸収しよう、

時代の流れ(顧客ニーズ)を読み波に乗ろう」という、

ポジティブでチャレンジ精神旺盛で外向き思考、

そして思考と言動が柔軟で素直な方です。

その一方で、一本筋が通っていて、

「自ら(自らが属する組織)が持つ技術と情熱を使い、

世の中をよくしていきたい!それ以外のことはやらない!」

という信念が一貫して貫かれ不動のものとなり、

その様が非常にシンプル且つ物凄いです。

あと、森川氏が日々実践されておられる

『考える』という行為は、

ちまたの我々凡人とは違うところがあります。

森川氏は、いろんな意見や価値観、

情報をある程度集めた後に(ここまでは凡人と同じ)、

“余計なもの”を最大限までに削ぎ落とし、

残したものに全身全霊を持って一点集中されます。

私たち凡人は、「あれもこれも」とあらゆるものを集めた後、

取捨選択をあまりしない傾向にあり、

あれもこれも考え続け抱え過ぎながら、

あれもこれもと同時進行

(つまり中途半端、意識散漫状態)でやり続け、

結局本当に大事なものがぼやけたり、

見落としたりして、いつまで経っても迷走し、

成功出来ません。

森川氏にとって

考えること=捨てることであり、

捨て切った後に残ったものだけを

ただひたすら磨き上げるということのようです。

・・・ちまたには、あらゆる情報が溢れています。

昔に比べ容易に情報収集や、

情報発信が出来るようになりました。

また情報とは、その発信元である“人間”と同じで、

知らずか意図的にか人を騙したり、

コロコロ変わったりします。

今正しい情報が、1時間後には間違った情報に変わったり、

正しいように見えて実は間違った情報というものも多いです。

そのような現代の“情報過多の時代”において必要な能力とは、

『正しい情報だけを受け入れる』『間違った情報や

優先順位の低い&重要でない情報は潔く捨てる』という、

判断能力・取捨選択能力が必要不可欠のようです。

コンピューターの頭脳は既に無限大で

24時間365日フル稼動出来ますが、

人間は『身体(肉体)』という

有限な物質を抱えて生きています。

人間は遊びや睡眠・休息が必要で病気もします。

コンピューターに100%合わせて

動くことは不可能であります。

適度に付き合うという『線引き』が必要かと思われます。

・・・更に、森川氏曰く「コンピューターのチップの容量や

処理能力が高く速くなる度に、

人間の動きも速くなっている。

今後更にその傾向が強くなり、

人間がそれについて行けなくなりつつある」

とおっしゃりました。

つまり、コンピューターという“物”の処理スピード(頭脳)に、

それを創造した我々人間が、

引っ張り回されている時代に入っている!というのです。

確かに最近特に忙しなさを感じますが、

そういうことやったんですね・・・。

・・・人間は産業革命により、

人間の能力を遥かに越える「身体の力」を、

そしてIT革命により、「頭脳」を手に入れました。

これら2つの革命により、

我々の人間の文明や生活レベルのスピードアップが成され、

飛躍的によくなりました。

しかしながら、その2つの革命の“恩恵”を日々受けながらも、

同時に“弊害”も受けていて、

物質面では確かに豊かにはなりましたが、

メンタルな面・心の面が置き去りになっています。

私が感じますに、産業(身体)・IT(頭脳)に続く

第三の革命『精神革命』という、人間の心を変革をする、

また心を満たすことにより、

幸福感を感じられる革命が近い将来に起こる・・・

今静かに起こっていると感じます。

その革命を起こさないと、

心が病んだ・崩壊した人間が蔓延り、

人間社会全体が自滅して逝くからであります。

今までは、物質的また頭脳的な充足に

フォーカスされていた産業&ITも、

それらの技術が、『心の充足』のために向けられる

時代に入っているということです。

LINEが成功した理由は正に、

「ITという技術(方法)を使い、

人間が必要とするコミュニケーションツールを

開発・提供することを通して、

ユーザーの『心の充足』を達成した(目的の達成)」

ということなのではないでしょうか?

技術的レベルが高いか低いか?ではなく・・・

技術や商品レベルを上げるのが「目的」ではなく、

あくまで「一つの方法」であり・・・

ある一定(損益分岐点)以上の

人間の心を幸福感で満たされるか満たされないか?が、

これからの時代に求められる

商品やサービスなのではないでしょうか?

従って、ユーザー(人間)の心を考えない・置き去りにする

組織&人間は生き残ることは出来ませんし、

上記の理由ど時代のスピードが速くなっていますので、

いくら大企業であれ、潰れるスピードは速いです。

・・・以上のようなことを、今日・9月6日の新幹線の中で

考えていました。

4日、東京から新幹線で大阪に帰って来て、

そして今日6日は新幹線に乗って広島・呉に来ています。

詳しくはまたご報告をさせていただきます(%笑う女%)(%王冠%)