永遠平和のために カント 池内紀・訳より その2

・いかなる国も、よその国の体制や政治に
 武力で干渉してはならない
 内部抗争がまだ決着を見ていないのに、よそから干渉するのは
 国家の権利を侵害している。その国の国民は病んだ内部と
 闘っているだけで、よその国に依存しているわけではないからだ

・殺したり、殺されたりするための用に人を当てるのは
 人間を単なる機械あるいは道具として他人(国家)の手に 
 ゆだねることであって、人格にもとづく人間性の権利と一致しない

・行動派を自称する政治家は、過ちを犯して国民を絶望の淵に
 追いやっても、責任は転嫁する。
 対外紛争のために国債を発行してはならない
 借款によって戦争を起こす気安さ、
 また権力者に生来そなわった戦争好き
 この2つが結びつくとき、永遠の平和にとって最大の障害となる

<ユリの花が咲いていました>