今日は体育祭の代休で休みだったので朝から淡路の佐野グランドを貸し切って紅白戦、トレーニングを行いました。恵まれた環境の中で新たな発見をしてほしいのと、最近やっているパス&コントロールでグランドのせいに出来ない環境の中でどのように出来るか?を見たいのもありました。

全員参加で出来たのは良かったのですが、人数が揃っている『だけ』ではなく、質を高めていかないといけないと思っています。その『質』とはうまいとか下手とかではなく、『サッカーを自分の意思と考えでやる』という事です。とにかく責任転嫁を平気でやりまくる今の1,2年生。みんなが『俺のせいじゃない・・・』という『逃げ道』を必死で作ろうとします。そうではなく、自分が責任を持ってやるという選手にならないとチームの為、なんてプレーも何一つ出来ません。今の感覚でチームの為にやると『やってあげている』とか『見返りを求める』事になります。実際にそういう選手がまだまだ多いのが現状。そうではなく、自分の意思でチームの為に自然と力を注げる選手であってほしいし、そうではないといけないって事を理解してほしいと思います。

昨日は自分も指導者繋がりで良い懇親会が出来たし、そこでも育成というキーワードについてたくさんの話が出ました。そこで自分もたくさん気付かされたし、実際に今日現場で同じ事を感じる場面が多々あったので、ゆっくり時間があったし、みんなとその事についても論議していきました。

今日は最初にチーム分けは選手でやってもらい、ゲームの前に全体トレーニングをしました。そこでは『最低限やるべき事』と自分達で位置づけているにも関わらず、あまりにも取り組む姿勢に差がある上に、結果的にも2週間取り組んでいるにも関わらず成果を実感出来ていない状況だったので、『やらないといけないって思っていない』事を言いました。自分達がいくら言葉でまとめても、実際にやるかやらないか?で決まるのです。そこをもっと真剣に捉えてやるべきだって事を伝えました。その上でパス&コントロールでも、こだわるべき所はみんなでやろう!って事も確認しました。

また仲間からの声、指摘は『陥れよう』としている声ではなく『もっと良くなる為に』言ってくれていると『素直』に受け取れ、と言いました。今日は、みんなに『人の意見にはまず返事をする事』『素直に聞き入れる事』を言いました。ここでの『素直』は『言われた事をはい、はいと聞くだけ、返事するだけではない』事も併せて言いました。

素直とは『自分の頭と心でしっかりと理解する事』だと思います。目だけ合わせて真剣に聞いている『フリ』をしている子が多く、それを『真面目・素直』と評価してしまう大人がいるのですが、そうではなく素直とは聞き入れながら自分の考えもきちんと挟める事だと思うし、意思がないと素直にもなれないと思っています。

全体トレーニングをしてからは紅白戦を25分ハーフで行いました。

そして、昼休みを挟んでその紅白戦での課題を振り返り、その修正を狙ったトレーニングをチームごとに行って再度紅白戦をして終わるという流れにしました。もちろん『うまく』なんていかないと思っていたし、大事な事は『どのようにやろうとしているか?』って事だと思います。結果だけで見ればうまくいかなかったとしても、その過程が『うまくやろうとした』のであれば問題ないと思っています。それよりも、何も考えずに周りに言われた事だけをやって、結果的な成功で終わった子のほうがよっぽど問題です。意思のない選手に上達なんてありえない事ですから、意味を考え、自分と向き合い、やるべき事を整理していく作業をやれるようにしてほしいです!!

紅白戦では、相変わらず『準備の遅さ』が目立ちます。。。それによって今日も最初に忘れ物をした選手がいたし、帰りも忘れ物をして帰る選手、平気でバスにゴミを落としたり置いていく選手、などこの現状を見れば改善しようと努力しているなんてとてもじゃないけど思えません。そして、準備をしておく事の大切さをまだ理解してくれていない事がみんなを前に進ませない要因だと思っているのですが、それが色々な言い方や伝え方をしているのですが『自分の事ではない』と思っているのでしょうね・・・。該当しない選手なんて一人もいないのですが・・・・。このギャップと理解をさせる言葉や伝え方をもっともっと勉強しなきゃって思います!

ゲームとゲームの間のトレーニングでは、2年生が中心になって自分のチームの改善をしようと工夫してくれているのは分かるのですが、『その思いが表現されているか?』と尋ねると、『ん〜〜。。。。』って感じでした。つまり、『狙いと実際のズレ』があるという事であり、それが今の大きな課題とも言えるから、せっかく狙いを持って、テーマを絞ってやっているんだったらその事にもっとこだわらせるとか追求させるって事をしないと効果がないよ、という事を途中主将、副主将を通して伝えました。

選手に敬意を持つという意味でも、なるべくは直接的に言うのではなく、選手間でもっと話し合うチームにしたいし、その為に自分の思いも選手を通して伝えるようにしています。

今日はゲームもして、トレーニングもして、みんなに言った事は『行動をサッカーの中で出せるような意味の持たせ方が大事』という事でした。例えば今、この1,2年生はとても荷物の整頓や揃える事を『綺麗っぽく』やります。でも、それを整える事がどうサッカーに反映されるのか?に意味を持てていません。みんなはサッカーのクラブチームで『サッカーという道具を使って人間性も高めていく』のが目的なのです。サッカーから離れた事ではサッカーは上達しないのです。ですから、サッカーの場面に反映出来ない思いで荷物だけを綺麗に整えても効果はないという話をしました。そうではなく、反対にサッカーの中で細かい所に気付いていける選手になった後に荷物を整える事にも目がいくほうが正しい流れなのでは?という事を言いました。要するに、新チームになって何度も何度も忘れ物が減らないのは、リフティングでクリア人数が増えないとの同じ。サッカーをして起こっている状況を理解していないから、忘れ物『ぐらい』とかリフティング『ぐらい』って思っているって事です。

もっともっとサッカーのクラブチームでサッカーを通して学んでいる事を増やさないといけないと思う。

自分も指導をしながら思う事なのですが、『技術ほったらかし』にして『人間性の向上』なんて文言を掲げてしまうと『自分が良く思われたいだけ』の結果になります。保護者からは『きちんとしてくれている』という評価になるかも知れませんが、その為だけにやっている事になります。そうではなく、サッカーそのものを教えていく中でサッカーから何かを学ばせるという事でないといけないと思うようになりました。サッカーは人生の縮図なんて言い方をされますが、よく分かります。だからこそ、自分磨きをする為にサッカーで何を獲得していくのか?何を目指すのか?って事を各自が持たないといけないと思う。

サッカーの場面から自分の生活面へ繋げられるかどうか?は『サッカーを本当に好きかどうか?』を試す事にもなります。本当に好きでなければ繋げられません。でも、そういう子に『サッカーの楽しさを、サッカーをうまく』なんて事が出来るとも思えません。本人が好きであるかどうか?まずはそこを自分できちんと向き合ってほしい。周りからの期待や友達付き合いでやるのではなく、『自分の意思』が存在しているのか?という事をしっかり向き合って考えてみてください!

そうすればこの話を理解出来るはずです!

さて、明日はファルコの活動はありません。この時間を君はどう使いますか?????