今日はナイター練習がありました!!

今週はトレーニングをしながら色々と考える事があったりするのですが、今日も選手との関わりを持ちながら伝えたい事を伝えていくという事をこだわってやってみました。選手には今、攻撃をする上での『距離感』という事の大切さを伝えようとしているのですが、実際に自分と選手との距離感はどうだろうか?近ければ良いってものではなく、もちろん遠くてもダメ。一番良い距離ってどこなんだろうか?という事を模索しながらやっています。これは選手のカラーにもよるし、指導者のカラーにもよると思います。存在感を一番うまく発揮するのが遠い位置の人もいれば、近くに寄っていく事で存在感を出せる人っていると思います。自分はどの位置が一番良いのか?って事も考えながらアプローチしていきたいな、と思っています。

今日もテスト休みと体調不良の休みがありましたが、残りで元気にがんばっていきました!少し『中身』について話している時期でもあるし、がんばるんだけど体のケアも大事にしてほしいと思います。

練習は今日もリフティングからのスタートになります!!

自分達で決めた『当たり前の人数は23人以上』という課題をクリア出来てから引退出来るでしょうか?!自分はそこが楽しみです。自分達で決めた課題をクリアするって本当に言葉では簡単だけどそれを全員が意識してやるというのは簡単ではありません。だからこそ達成出来れば大きな価値があると思うし、選手が自信になると思います。その経験を是非ファルコの活動期間内にさせたいと思うし、その為に『技術を与える』のは出来ませんが、『獲得しようとする姿勢』をどれだけ植え付けられるか?になってくると思うのでがんばりたいと思います!

その次はパス&コントロールですが、火曜日にパスの質についてこだわる要素の話をしたのもあったし、今日はそういった部分を意識しながらやっている子がいたのと、声を出そうとする、仲間に伝えようと努力をしている選手が見えた事は成果としてありました。技術面の成長ってすぐに出てくるものではありませんが、こうした大事な部分の変化はその日で変わる事もあるし、そのきっかけによって技術面の成長に繋がると思っているので、変化をさせる、そして見逃さない指導者でありたいと思います!

今の1,2年生を観ながら変化してきたな〜って思えるのは『行動に目的が伴ってきた時』です。コーチに、友達に、『言われた事をするだけ』では変化とも成長とも思っていません。それは『言う事を聞いているだけ』です(笑) 成長って言うのは自分の意思がないと出来ないものであり、その意思を持つのは先の事まで視野に入っていないと持てない事が分かりました。だから、意思を持って目の前だけをがんばるって事は出来ないとは言いませんが、本当に難しい事だと思うのです。だから、何度も何度も対話を繰り返していく中で、子供の中身と言うか考え方に変化が出てきているし、物事を考える方法をようやく理解してきている状態です。こうなると、対話そのものが楽しくなってきます。意味を持って話す事が出来るからです。お互いにそれが可能になると、例えば試合の中でも一つのプレーについて話をする時に『起きた現象』の話から『起きた要因』の話へと変化していきます。それこそがいかに大切かって事を全員が理解出来ると本当に自分達でサッカーをやるという事のベースは整います。

この地域の子供を取り巻く環境は本当に甘く、サッカーをやるという事に対しての考え方も甘いのが現状です。ここはすぐに変わるものではありません。地域柄という事もあるし、そこまでサッカーが地域の文化として育っている訳ではないからです。でも、いつかサッカーが人と人を繋ぐ為の素晴らしいスポーツである事を地域に理解してもらえれば変わってくるはずなのです。

その為の土台作りをやっているし、コツコツですが確実に広まりつつあります。しいてはファルコに入ればこういう選手が育つというものが浸透していくのが大事だと思っています。その『こういう選手』という形が『自分の意思でサッカーをやれる選手』だと言われるようにしたいのです。同じクラブチームをされている指導者の方々からすればなんて次元の低い話をしているんだ、って言われるかも知れませんが、自分は周りとの比較をする為にサッカーをしているつもりも、教えているつもりもありません。それよりも、本当に自分が好きでこだわり続けられる人間であってほしいのです。それがサッカーに限らず、です。サッカーを通して学ぶ事はたくさんあると思うし、この地域のカラーをしっかりと察知しながら自分が必要な事を伝えていける指導者になれれば一番理想だと思います。

今日も目の前では、非常に前向きな選手達の姿がありました。

時にその姿が眩しく見える事もあります。決して才能がたくさんあるとか、技術があるとか、そういう選手がいる訳ではありません。ですが、その一人一人にしっかりと目を向ければ目がキラキラしている瞬間やがんばろうとしている瞬間があるって事です。ついつい欲を出して『もっとこうしろ』とか思ってしまうと嫌な部分しか見えなくなるものです。伸ばす為の『指導者の目』って本当に大事。その場を変える目ではなく、その先を見据えた目。

毎日勉強していてもなかなか正解ってものが見当たらないし、ないのかも知れない。ただ、今日も練習を終えて一人グランドで走っていると『いい顔をして帰っていったな〜』ってフト思いました。毎回そうさせていきたいけど、土台を広げていくだけの事もしなければならない。上を目指す為の方法も教えなければならない。常に現状維持の状態で楽しませる事だけでは何も変わらない。だから難しい。指導はとても繊細で、奥深く、神経の必要な事です。自分には指導をする才能もないかも知れないけど、磨けば必ず良くなっていくものだとも思っています。だから辞めずに、諦めずに、これからもがんばろうと思います!