「日本人に生まれて良かった」 櫻井よしこさん講演

10月12日(月・祝)

東京国際フォーラム(ホールA)で開催されました、

一般社団法人倫理研究所(家庭倫理の会&倫理法人会)

創立70周年記念行事「第1回 日本創生フォーラム」を

観に行って来ました。

先月の「LINE」の創業者・森川氏の講演会に続き、

10月も連続して参加した理由は、

やっぱり、第一部のジャーナリスト・櫻井よしこさんの講演です。

「日本人に生まれて良かった」というテーマが

とっても魅力があり、私の足を東京まで引っ張りました(笑)。

櫻井よしこさんの講演並びに、

その後の倫理研究所・丸山理事長と

櫻井さんのディスカッションの内容も含め、

概要並びに私の主観もかなり混ざっていますが、

ご参考までに、みなさまにおすそ分けさせて頂きます。

以下、羅列いたします。

個人的には、縄文時代の話が強烈で、

学校で勉強した内容とは全然違っていて、

これまた日教組にヤラれたなぁ〜!って

この年になって気づかされました。

ほんと、日本ってすごい。

日本人ってすごい〜 バンザーイっ(^0^)!!!!!

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講演テーマ【日本人に生まれて良かった】

・私たち人間にとって、一番分からないのは「自分自身」。

日本人にとって、一番分からないのは「日本」。自分自身の国柄である。

従って、世界各国の他の国や他民族、他の文明&文化圏と比較し、

日本の国柄を探った方が、より日本の国柄(国体)が観得て来る。

・ハンティントン教授(アメリカの国際政治学者)曰く、

「世界には8つの文明が存在する」(詳細下記HP)↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E6%98%8E%E3%81%AE%E8%A1%9D%E7%AA%81

アメリカ文明、イスラム文明、ヒンズー文明、中華文明等があり・・・

我が国の「日本文明」もその8つの内の1つになる。

・他の7つの文明圏で「日本文明」だけが、

一つの国、一つの民族で形成する文明。

(他は全て、数カ国、2つ以上の民族で形成されている)

・日本という国、日本人という民族をたらしめているもの(性格、性分)

「これ以上穏やかでない民族。そして“ここぞ”という時に雄雄しく立ち上がる民族」。

日本という風土の中で暮らし、日本語を使って暮らしていると、

だんだんと日本人に成って来る(場所と言霊のパワー)。

・日本の国柄(アイデンティティー)を知る上で

最も中心的になる重要な存在が「皇室(天皇)」。

・日本の皇室は、2700年弱続いている。

初代の神武天皇から現在の天皇(今上天皇)で125代。

日本の皇室は、他国の王室とは絶対的に違うところ(要素)がある。

ヨーロッパ等の王国は、他国の血が混ざっている

(権力を維持する為に、他国の王室との政略結婚がある)。

力(軍事力)で『王』という権力を手に入れている。

しかし、日本の皇室は日本の神話(古事記など)を観ても

『自然発生的』に生まれて来た。

他国の王朝と比べ、権力とはほど遠い存在。

・時代により、貴族・武士・軍人・政治家。。。

いろいろな権力者が存在し、日本の権力者となり、

政治を動かして来たが、日本の有史以来、

天皇が政治に関わった(権力者)と成ったのは

ほんの一瞬だけであり(例外中の例外)、

常に天皇は、一般庶民そして権力者の上に立ち、

「国家の安寧や国民の幸福を祈る存在」であり続けている。

天皇は、今も昔も「祈る存在」である。

・「神話」とは?

それは、「神話を作成した国の人たちの“願い”が込められているもの」

「私たちは、このような民族になりたい・このような国を創ってゆきたい」

という願いを実現化すべく、また後世にそれを伝えたいがためのものである。

・天照大御神(あまてらすおおみかみ)が

女性の神様であるその理由は、

我が日本人が太古の昔から、女性を大切にし、

『畏敬の念』を抱き続けていたからである。

女性を大切にする(レディーファースト)という概念は、

元々日本にもあった思想・概念であり、

大東亜戦争後、GHQ(西洋諸国)から

もたらされたものではない!(←ここ強調箇所です!)

・天皇は「穏やかで心優しい存在」。

家族で言うと母親的な存在でしょうか。

だけど、この日本国を統治し、守り、そして進化して行くためには

「雄雄しき勁さ(つよさ)」も必要だとおっしゃいました。

家族で言うと、父親のような存在です。

その勁さの部分を担当したのが、

時の権力者(貴族、武士、軍人、政治家など)です。

・「強さ」ではなく、「勁さ」です。

インターネットで、この違いを調べました↓

「強」は甲虫の殻のように堅い強さであり、

「勁」はピンと張った弦のようなしなやかな強さを意味している。

「勁」は勁直や勁草・勁矢のように

細くても強くて曲がらない、

「柳に風折れなし」のように柔らかいけど

一本芯のある強さです。

それに対して「強」は強固、強情のように荒々しい、

堅くなさを持った強さのようです。

・聖徳太子が604年に国家の基本となる

「十七条の憲法」を制定する↓

http://www.geocities.jp/tetchan_99_99/international/17_kenpou.htm

1300年の時代を超え、現代でも十二分に通用する憲法。

「民主主義」そのものである。

そのような素晴らしい憲法が我が国は

1300年も前から存在していた!(←ここ強調箇所です!)

・他国と比較して、604年当時の中国は隋の時代。

隋の皇帝は、自分が舟遊びが好きだからと、

100万人規模の人間を奴隷のようにこき使い、

運河を作って舟遊びをした。

そのような権力者の国が隣に存在する中、

聖徳太子は政府高官や一般官吏たちに対して

「十七条の憲法」を制定し、

その憲法の理念に基づいた国家を

この日本で実現しようとした。

【十七条の憲法 一部抜粋】

1条:和を以(も)って貴(とうと)しとなし、

忤(さから)うこと無きを宗(むね)とせよ。

<和をなによりも大切なものとし、

いさかいをおこさぬことを根本としなさい。>

4条:群卿百寮(ぐんけいひゃくりょう)、

礼をもって本(もと)とせよ。

それ民(たみ)を治むるの本は、かならず礼にあり。

<政府高官や一般官吏たちは、礼の精神を根本にもちなさい。

人民をおさめる基本は、かならず礼にある。>

5条:餮(あじわいのむさぼり)を絶ち、

欲(たからのほしみ)を棄(す)てて、

明らかに訴訟(うったえ)を弁(わきま)えよ。

<官吏たちは饗応や財物への欲望をすて、訴訟を厳正に審査しなさい。>

・江戸時代後期、黒船が来航し、開国を迫られる。

当時の日本は3つの「無し」で絶体絶命状態。

①経済力無し(機械化ゼロ、大した産業も無い百姓国家)

②軍事力無し(江戸時代260年間、内外と戦争ゼロなので必要が無かった)

③情報力無い(江戸時代ずっと鎖国していたので、外国から殆ど情報が入って来ない)

このまま行けば、他のアフリカ・アジア諸国のように

欧米列強の植民地(国民は自由を奪われ奴隷にされ、

国土はの資は貪り尽くされる!)にされる可能性大!

・上記のナイナイ尽くしの中、国を守るのはどうすればいいのか?

我々の祖先は悩みに悩んだ。

明治元年、明治天皇が「五箇条の御誓文」を

当時の国民全員(約3000万人)に示される。

一 広ク会議ヲ興シ 万機公論ニ決スベシ

 (広く会議を開いて、すべての政治は、世論に従い決定するべき)

一 上下心ヲ一ニシテ 盛ニ経綸ヲ行ウベシ

 (治める者と人民が心をひとつにして 盛んに国家統治の政策を行うべき)

一 官武一途庶民ニ至ル迄 各其志ヲ遂ゲ 人心ヲシテウマサラシメンコトヲ要ス

 (公家と武家が一体となり、庶民にいたるまで、志をとげ、

人々の心をあきさせないことが必要)

一 旧来ノ陋習ヲ破リ 天地ノ公道ニ基クベシ

 (古い悪習を破り 国際法に基づくべき)

一 智識ヲ世界ニ求メ 大ニ皇貴ヲ振起スベシ

 (知識を世界に求め、おおいに天皇政治の基礎を盛んにすべき)

この内容は、「十七条の憲法」とも繋がる(継承される)内容であり、

日本人としての誇りや志を呼び覚まし、またみんなで一致団結して、

祖国を守り抜こう!という呼びかけであったとのことです。

経済力・軍事力・情報力が無い中、

日本人全ての精神力&一致団結力で持って、

この国難を乗り越えて行こう!というものです。

・大東亜戦争敗戦後、我が日本は有史以来初めて

他国の占領下に置かれる。

GHQが去るまでの7年程、自由に物が言えなかった。

・昭和21年の元旦に、昭和天皇が

「我が国は今、国難の中にあります。

『五箇条の御誓文』を思い出して欲しい」というような言葉を

国民に向けて贈られたとのことです。

・戦後随分経ってから、昭和天皇が記者に

「あの時(昭和21年元旦)に、何故あのようなメッセージを

国民に贈られたのでしょうか?」という質問に、昭和天皇曰く・・・

「我が国が敗戦し、我が国の全て(いいところとわるいところ両方)を

否定されてしまい、国民が自身を無くしてしまった。

戦後、いいところは全て外(GHQを始め欧米諸国)から

齎されていると国民が思い込んでしまっていると、私には見えました。

民主主義を始め、多くの素晴らしいことは、元々我が国に在ったもの(価値観)

だったということを国民一人ひとりに思い出して欲しいと思いました。」

・我が国が全て正しいことをして来たとは言えない。

失敗や間違いも多くして来た。

が、他国と比べてその数は少ない。

・戦後、経済大国になった日本も、

素晴らしい活動を行っている。

その分かりやすい事例が「ODA(政府開発援助)」である。

・日本のODAの方法は、例えば、港を作る場合、

日本のトップの技術者を派遣し、

現地の技術者にその技術を教育する。

時が流れ、現地の人たちだけで、港が出来るようになれば、

完全に日本人は撤退する。

・日本のODAの方法と対照的なのが中国のやり方。

中国の技術者は現地人に技術を教えない。

自分たちが港を作って、現地人には何も教えない。

で、港が作り終っても国には帰らず、港で暮らし、

そこで一大コミュニティを作り、中国の私物化をする。

(一種の占領?)

だけど、小さな国は国力がないので、

そのような卑怯な中国のODAであっても

頼らざるを得ないのが実情なんだそうです。

・戦後70年にしてようやく、昔ながらの

「これ以上穏やかでない民族。そして“ここぞ”という時に雄雄しく立ち上がる民族」。

・・・に戻りつつある。

更に元々の我々日本人の気質(魂)を取り戻すために、

『日本人としての教育』が必要である。

その最たるものが『日本の歴史』を教えるということである。

・国家の基本は、日本人の心を創る『教育』である。

そして国家の本(もと)となる『憲法』である。

日本国憲法は、全ての法律・規範の根本であるから、

その憲法がおかしいと、国家もおかしなことになってしまう。

・現在の日本国憲法は、日本人ではなく、「GHQ」が作った・・・

しかも憲法のズブの素人がたった1週間で作ったものである。

・日本国憲法には、

「権利」:16ヵ所

「自由」:9ヵ所

「責任」・「義務」:各3ヵ所 記載されている。

我々が古代より大切にして来た、責任・義務は少なく、

権利・自由という、組織&家族を分解させる文言が

多く散りばめられている。

しかも、致命的なのが、家族や仲間を大切にするということが一切書かれておらず、

いかに個人が勝手気ままに自由に自立するか?ばかりが強調されている。

これは明らかに、日本の国体を分解・崩壊させる意図がある。

・そして憲法の前文に入れて欲しい文言は、

日本国の悠久の歴史の流れ・概念・価値観が全く記載されていない、

過去とは全く断絶された(過去を消し去られた)憲法内容である!(←ここ強調箇所です!)

・縄文時代、人間は猿人ではなく、

立派な人間で、実は高度な精神文明が存在していた!

ということが、最近の研究で分かって来た!

15000年前に「縄文革命」が起こり、定住生活が始まった。

(イエ・ムラの誕生)

日本の縄文土器が世界最古の土器である=世界最古の高度な文明があった!

・「貝塚」はゴミ捨て場だった!と、学校の歴史の時間に教わったが、

実は、その当時から『供養の文化』があり、

そこで祈り・送りの儀式をしていたと思われる。

<縄文文化・精神の歪曲した史実を教える学校教育の実態>

・【フランスの文化人類学者・レヴィ=ストロース氏 「縄文精神」】

※これが現代日本人の美意識や価値観のもととなっている!

①生命の根源に対する、畏敬の心、その恵みに対する感謝報恩の心情

②純粋無私の「祈りの精神」←世界に類の見ない無数の土偶

③独特な美意識の深化と巧みな手法

④和魂(にぎみたま)と荒魂(あらみたま)のバランス・調和

(和と武、文武両道、武士道。一人の人間の中に2つの魂(陰陽)を入れ込む)